「謳歌」と「享受」の違いとは?分かりやすく解釈

「謳歌」と「享受」の違いとは?違い

人には色々な楽しみがあります。

その楽しみ方を手にすることができたなら、どれだけうれしいことでしょう。

そんな人の気持ちの中に「謳歌」「享受」という気持ちがある時ほど最高の幸福感を感じるかもしれません。

そこでこの記事では、「謳歌」「享受」の違いを分かりやすく説明していきます。

「謳歌」とは?

「謳歌」「おうか」という読み方をします。

言葉の意味は「声をそろえてほめたたえること」という意味があり、そこから転じて「自分の恵まれた境遇などを他人に遠慮したり気にすることなく言動に表すこと」を言っているのです。

「謳歌」の用途としては「幸福感を思う存分に味わう」という意味で使われることが多いのですが、「謳歌する」といったように能動的な動詞形で用いられる場合が多いです。

「恵まれている状況を喜び、しっかりのその状況を味わって満足な状態」を表す時に使う言葉なのです。


「享受」とは?

「きょうじゅ」という読み方になる「享受」は、「受け取って自分のものにすること」、あるいは「物事のすばらしさ・美しさなどをじっくりと味わい楽しむこと」という意味がある言葉です。


「謳歌」と「享受」の違い

では、ここで「謳歌」「享受」の違いを詳しく見てみることにします。

「謳歌」「心置きなく楽しむ」という意味を持っているのですが、このような場面で使われる場合が、必ずしも友人や知人など仲間といっしょに喜びを分かち合うというものではありません。

「独身を謳歌する」といったように1人で幸せな気持ちをたっぷりと味わうような時に使うのです。

一方の「享受」「利益を受け取る」という意味で使われるケースが多く見受けられます。

但し、この「利益」には単純に金銭などの手にすることができる物理的なものだけではありません。

自分にとって精神的にメリットがあるような事柄も含んでいる点が特徴と言ってもいいでしょう。

そのことから「享受」「ありがたく受け入れて味わうこと」という解釈もできるわけです。

「謳歌」の例文

では、ここで「謳歌」の例文を挙げみました。

・『彼は独身を謳歌していたが、とうとう結婚することになってちょっとがっかりしている』
・『せっかく大学に入学できたのだから青春を謳歌しよう』
「心置きなく楽しむ」という意味の「謳歌」「自由で自分の好きな時間を独り占めできる」というような意味合いでも使われることが分かります。

「享受」の例文

次に「享受」の例文の例文を見てみましょう。

・『インターネットは多くの利便性を享受している』
・『莫大な遺産を相続して享受している』
戦術の通り、お金に関することだけでなく、自分にとって得になるようなことでも使われています。

まとめ

ここまで「謳歌」「享受」の意味や違いを説明してきました。

これらの言葉の意味合いはかなり違うことが理解できたのではないでしょうか。

それだけに身近な場面でも時折使われる言葉なので、正しく使えるようにしておきたいものです。

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