「豊か」と「幸せ」の違いとは?分かりやすく解釈

「豊か」と「幸せ」の違い違い

「豊かな暮らし」「幸せな暮らし」は誰もが憧れるものですが、「豊か」「幸せ」には異なる意味があります。

この記事では、「豊か」「幸せ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「豊か」とは?

「豊か」とは、満ち足りていて不足のないさまを表す言葉です。

また、経済的に恵まれていてゆとりのあるさま、心や態度に余裕があって落ち着いているさま、量感のあるさまなどの意味もあります。

「豊」という漢字は、草木が生い茂っている象形と頭が膨らみ脚が長い食器の象形が組み合わさったものです。

「豊か」は、物質的に充たされていることを指す場合もあれば、精神的に落ち着きがあることを指す場合もあります。

「豊か」の対義語は「乏しい」です。

「豊か」を英語で“rich”といいます。


「豊か」の使い方

「豊かな心」「豊かな生活」「表現力豊か」というように使われます。

「豊か」は、人や物に限らず、様々なものに対して使うことができることです。


「幸せ」とは?

「幸せ」とは、運が良いことを指す言葉です。

また、その人にとって望ましいこと、不満がないこと、めぐりあわせや運命という意味もあります。

「幸せ」は、「仕合わせ」と表記される場合もありますが、これは、物事をうまくやりおおせるという意味を持つ「為合わす」から来たものです。

「幸せ」は、英語で“happiness”といいます。

「幸せ」の使い方

幸運な人や果報者をさして「幸せ者」といいます。

「幸せ太り」は、俗に、結婚した後に次第に太りだす現象のことです。

また、うまい具合に幸運にめぐりあうことを「仕合はせ拍子」(しあわせびょうし)ということがあります。

「豊か」と「幸せ」の違い

「豊か」は、満ち足りて不足のないこと、「幸せ」は、運がいいことや不満がないことを指します。

一見すると「豊か」であることは、「幸せ」であるように思えますが、実は違います。

金銭や整った環境に恵まれた生活は「豊か」とはいえますが、そのような生活が「幸せ」であるとは限りません。

なぜなら最低限のものだけを持つ質素な暮らしを「幸せ」だと感じる人もいるからです。

「豊か」かどうかはある程度客観的に判断できますが、「幸せ」かどうかは本人以外には分かりません。

「豊か」の例文

・『この地域は緑が豊かだ。』

・『豊かな生活を続けていくためには働かなければならない。』

・『心豊かな子に育ってほしい。』

・『最近くじに当選したので、懐が豊かだ。』

「幸せ」の例文

・『素晴らしい友人に恵まれて私は幸せです。』

・『彼と幸せな家庭を築いていきたい。』

・『あなたは今、幸せですか。』

・『幸せになるために精一杯努力する。』

まとめ

「豊か」は、満ち足りていて不足がないこと、「幸せ」は、運がよく不満がないことです。

「豊か=幸せ」と感じる人もいれば、そう感じない人もいます。

「幸せ」の意味は人によって大きく異なるものです。

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