「賞賛」と「賛美」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「賞賛」と「賛美」の違いとは?違い

褒める言葉は、潤沢にあります。

この記事では、「賞賛」「賛美」の違いを分かりやすく説明していきます。

難しい言葉の差を知って、国語力をアップさせていきましょう。

「賞賛」とは?

賞賛(しょうさん)とは、褒めること。

相手の素晴らしいおこないに感動して、称えることです。

思わず手を叩きたくなるような、美しいシーンで用いる言葉です。

賞賛の「賞」の字は、訓読みで「ほめる」「めでる」という良い意味があります。

「賛」の漢字も同じように「同意する」「ほめる」という訳がついています。

そのため「賞賛」は相手の行動に賛成して、褒めたたえること。

優れた行動に敬意をあらわすことです。

「賞」には「賞品・景品」という意義もあるので、賞状や賞金をあたえて褒めることも指します。

使い方としては「レースの優勝者に、賞賛の声がおくられた」「料理コンテストで金賞をとり賞賛された」「彼の腕前は賞賛に値する」などがあります。

優れた業績にたいして用いられる言葉です。


「賛美」とは?

賛美(さんび)とは、神聖なものを崇めること。

恐れ多いものを、リスペクトすることです。

おもに大自然など「人ではないものを尊いと思うとき」に用います。

賛美と聞いて、まず頭に思い浮かぶのが「賛美歌」です。

賛美歌は教会で歌われている、神聖な合唱のこと。

神様への愛をつづったメロディになります。

神様は目には見えない、圧倒的な存在。

そのため「賛美」には、自分を超えた圧倒的な存在をたたえるという意義があります。

賛美の「美」には、立派なものを心から褒めるという訳があるので、完成された美しいものを誉めたてるときに用います。

例文を挙げると「宇宙の美しさを賛美した」「フランス革命の英雄を、市民たちが賛美する」などがあります。

自分よりワンランク上の自然やヒーローを、褒めるときに用いる表現です。


「賞賛」と「賛美」の違い

どちらも「褒める」という意味があるので、使い分けが難しいです。

「賞賛」「賛美」の違いを、分かりやすく解説します。

・日常生活では「賞賛」
賞賛も賛美も「称える」という、前向きな意味があります。

ただ日常生活やビジネスシーンで用いるのは「賞賛」

会社で表彰されるときは、金品を与えるという意味の「賞賛」が選ばれます。

逆に使うシーンが限られてくるのが「賛美」

賛美には神様や自然の造形物を崇めるというニュアンスも含まれています。

そのため褒める対象が、身近な人の場合は賞賛を。

手を伸ばしても届かない、カリスマ性あふれる物や人に対しては「賛美」を用います。

何を褒めたいのかによって、使い分けていきましょう。

まとめ

「賞賛」「賛美」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらも優れた人や物を「褒める」ときに用います。

身近な人を表彰するときは「賞賛」を。

雲の上のようなヒーロー的な存在を称える場合は「賛美」をえらびます。

使うシーンによって、適した言葉遣いをおこなっていきましょう。

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