この記事では、「質量」と「重さ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「質量」とは?
「質量」は、その物体がどんな環境にあっても、その物体の変わらない重さのことです。
単位はkg(キログラム)になります。
外からの力が変わらなければ、物体の運動状態は変わらないことを「慣性の法則」といいます。
「質量」は、物体の慣性の重さを表すものです。
そのため、地球上でも、月面でも、宇宙空間でも、変わることがありません。
「重さ」とは?
「重さ」とは、重いこと、またはある環境で物体に作用する重力の大きさを意味します。
重いことという意味でこの言葉が使用されるときには、「体重が重い」「重さがある荷物」のような使い方をします。
地球では重力が働いており、地球にある物質は重力の影響を受けています。
月でも重力が働いていますが、地球の重力の6分の1ほどです。
そのため、ある物体の「重さ」を地球と月で量ったとき「重さ」が変わってしまいます。
「質量」と「重さ」の違い
「質量」はどのような環境でも変わることがありません。
物体の変わらない重さのことを「質量」といいます。
「重さ」は環境によって変わります。
物体にかかる重力の大きさのことを意味しています。
まとめ
物理が苦手な人は、「質量は何?」などこれまでよくわからなかったと思います。
「質量」と「重さ」は、別のことを意味しています。