この記事では、「購入」と「購買」の違いを分かりやすく説明していきます。
「購入」とは?
「購入」の意味は、ものを買うことです。
対価、つまり、お金を払って欲しいものを手に入れる、買い入れるといった意味を持つ言葉となります。
「購入」の使い方
「購入」の場合、お金を支払い商品を買う、その動作そのものを示す言葉として用いられるものとなります。
そのため、「購入する」といったような使い方が行われます。
単に商品を「買う」というよりも丁寧な言葉として、「購入する」、「購入した」が用いられています。
そのほか、買い物した品物は「購入品」、支払額を「購入額」、買い物をした履歴を「購入履歴」、買い物した日は「購入日」、買い物する予定のものは「購入予定」といったようにものや目的に応じた単語として使用することが可能です。
「購買」とは?
「購買」も「購入」と同じようにものを買うといった意味となりますが、「購入」とは少し異なった使い方もあります。
単にものを買うだけの意味に加え、販売するシステム全体を指す意味もあります。
「購買」の使い方
「購買」の場合、「購入」のように「購買する」といった使い方は行われません。
「購買」の場合、ものを買うといった動作ではなく、その場所やその過程などを表す言葉として用いられるためです。
例えば、「学校の購買部」は、学校にあるお店を意味します。
そのほか、買い物の意欲を意味する言葉として、「購買意欲」。
買い物することができる資力を意味する「購買力」といった形で用いられる言葉が「購買」です。
「購入」と「購買」の違い
「購入」と「購買」の違いは、個人か、団体か、という違いが大きな違いとなります。
個人での買い物の場合は、「購入」を使用し、企業や組織などで買い物する場合は「購買」を使用します。
また、買い物に対する動作を伴う場合は「購入する」、「購入した」と使用し、「購買」は、動作ではなく、買い物する場所、動作、気持ちなどを表す言葉として使用します。
これらの違いが大きな違いとなる「購入」と「購買」です。
「購入」の例文
・『新車を購入したので、早速、ドライブに出かけることにしました。』
・『マンションを購入するか、戸建住宅を購入するか、非常に悩んでいます。』
・『ネット通販の購入履歴の検索は、便利な機能だと思います。』
・『明日、新しいスマホを購入予定です。』
「購買」の例文
・『人気の商品をゲットするため、お昼休みになると多くの生徒が購買部に集まってきます。』
・『テレビCMを見て、ますます、購買意欲が高まりました。』
・『高校の購買部には、色々なものが売っていて助かります。』
・『私には、ブランド品を買う購買力はありません。』
まとめ
このような違いがある「購入」と「購買」。
さほど、難しい使い分けではないため、少しの注意で正しく使い分けることが可能な言葉となります。