この記事では、「趣旨」と「目的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「趣旨」とは?
「趣旨」【しゅし】とは、物事をおこなう際の狙いや理由、理念のことです。
「趣」には「心の向かうところ」、「旨」には「中心となる点」「狙い」という意味があり、「趣旨」はある物事を進める際、根底にある狙いや考えを表しています。
たとえば「趣旨」は、このような使い方がされています。
「この企画の趣旨は~」
「論文の趣旨を明確にする」
「会議の趣旨にそぐわない発言をする」
同音異語となる用語に「主旨」があり「趣旨」と混合されがちです。
「主旨」は物事の中心、核心を意味する用語で「趣旨」とは意味合いが異なります。
「目的」とは?
「目的」【もくてき】とは、目指している事柄、最終的に達成したいゴールを意味します。
「目」には見ること、「的」には目指している対象という意味があり、「目的」は成し遂げようとしている特定の物事を表します。
たとえば「目的」は、このような使い方がされています。
「目的を達成する」
「運動する目的は、健康を維持するためです」
「目的地にゴールする」
主に、中長的な期間をもうけてゴールを目指す時に使われる用語です。
「趣旨」と「目的」の違い
「趣旨」と「目的」の違いを、分かりやすく解説します。
「趣旨」はおこなわれる物事の狙いや理念を示したもの、一方「目的」は目指しているゴールを明確に表したものです。
「趣旨」は「目的」と言い換えて使われることもあります。
しかし「目的」が本来意味しているのは「まだ達成されていないゴール」であり「理念」(ものの原型になっているもの)を意味する「趣旨」とは意味合いが異なります。
まとめ
「趣旨」を「目的」と言い換えることもありますが、厳密には「趣旨」と「目的」は異なるものです。
どちらもビジネスシーンで多用される用語なので、ぜひ正しい意味を把握し適切に使い分けていきましょう。