この記事では、「過言」と「言い過ぎ」の違いを分かりやすく説明していきます。
とても似た印象のあるこの2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「過言」とは?
「過言」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「過言」は「かごん」と読みます。
「過言」は「大げさすぎる言い方」という意味があります。
何かを表現するときに大げさな言い方になってしまうことがあります。
例えば、「私の彼氏は、世界一素敵だ」と言った時、ほとんどの場合、大げさすぎる表現のため、「世界一素敵というのは、過言だ」となります。
次に「度が過ぎた言葉や無礼な言葉」という意味があります。
例えばお酒が入った時、目上の人に無礼な言葉を使ったり、度が過ぎた経験をしてしまったことがあるという人もいるでしょう。
このような時、「酒の席の過言を、翌日の朝、猛省する」などという文章にすることができます。
「言い過ぎ」とは?
「言い過ぎ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「言い過ぎ」は「いいすぎ」と読みます。
「言い過ぎ」には「度を越えて言うこと」という意味があります。
例えば、両親に対して、不平不満や文句を言うくらいならどの家庭でもよくあることですが、「生まれてこなければよかった」と言うのは、度を超えた発言かもしれません。
このような時、「言い過ぎ」という言葉を使って、「生まれてこなければよかったというのは、言い過ぎだった」という文章にすることができます。
他にも、「推しのアイドルと会えたら、死んでもいいというのは、言い過ぎだった」とか、「お前は言い過ぎるくらい言わないと、すぐにスルーして、理解しようとしないだろ」などという、「言い過ぎ」を使った文章を作ることができます。
「過言」と「言い過ぎ」の違い
「過言」と「言い過ぎ」の違いを、分かりやすく解説します。
「過言」と「言い過ぎ」は基本的に同じ意味がある言葉で、言い換えのできる同義語になります。
例えば、「あなたの彼が世界一素敵というのは、過言だ」は、「あなたの彼が世界一素敵と言うのは、言い過ぎだ」は同じ意味になります。
また、「言い過ぎた、ごめん」というセリフは、「過言だった、ごめん」という文章に置き換えることができます。
このように、同じ意味を持つ2つの言葉ですが、「過言」のほうがかしこまった雰囲気があり、「言い過ぎ」の方が砕けた雰囲気がる表現になります。
ビジネスシーンなど、かしこまった場所では「過言」を使い、日常的な場面では「言い過ぎ」を使うようにするといいかもしれません。
まとめ
「過言」と「言い過ぎ」の違いについて見てきました。
「過言」と「言い過ぎ」は基本的に同じ意味を持つ同義語のため、自由に置き換えることができます。
意味の違いはありませんが、かしこまった印象を持つのが「過言」、砕けた雰囲気なのが「言い過ぎ」と覚えておいて、使い分けるといいのではないでしょうか。