この記事では、「遜色ない」の意味を分かりやすく説明していきます。
「遜色ない」とは?意味
まず、遜色ですが、この言葉の意味は第3者と比較して見劣りしていることを指し、見劣りしているという事実を無いという形で否定しているが故、この言葉の意味は、見劣りしていないという意味になるのです。
なお、遜色って色のことなの?という疑問ですが、これは色のことではなく、遜という部分が他者と劣っているという意味なので色ではなく、他人と自分を見比べて劣っているという事実を色という形で表現したにすぎません。
「遜色ない」の概要
実は、「遜色」という言葉は中国語でして、シンツーという呼び方で遜色と呼び、意味は劣っているという意味になります。
この言葉を日本人はそのまま劣っていると解釈して劣っているのではないことを示す、「遜色ない」ということがばできました。
ちなみに、中国語で、「遜色ない」という言葉はどういうかですが、「不遜色」と呼び、遜色という言葉に不をつけてフシンツーと呼べば「遜色ない」という言葉になります。
「遜色ない」の言葉の使い方や使われ方
「遜色ない」は、第3者と比較して見劣りをしていないことを強く言う場合に使用します。
なお、中国でも同じ言葉があり、中国では、不という言葉を使用して、遜色」という言葉を否定すれば、「遜色ない」という言葉に変化します。
「遜色ない」を使った例文
・『この器は日本の職人が製作したものの中でも遜色ない』
この例は、日本の職人が作り出した器が第3者の器たちと比較しても見劣りしていないという例です。
おそらく世界中の器の品評会などで日本人の制作した器を展示していて、ほかの国の器と対等に比べられているという例です。
・『このお店のうどんはアメリカにありながら日本のうどんと遜色ない』v この例は、アメリカに出店しているうどん店が日本のうどん店と対等であり、引けを取っていないという例です。
この例はあり得る話で、ロサンゼルス周辺においては、日本食が強く根付いているが故全く同じ日本食かそれ以上のものが存在していても不思議ではありません。
まとめ
「遜色ない」という言葉は、他者と比較して互角かそれ以上であることで実は相手よりも実力が上だったりするケースもあります。
つまり、海外に出店している日本のお店が日本国内のお店と変わらない実力であるかそれ以上であることが「遜色ない」ということになり、ひょっとしたら海外に出店している日本のお店の方が国内に点在しているお店より優れているかもしれないのです。
なぜ、このようなことが起きるかですが、簡潔に述べますと日本国内で手抜きをしても海外で手抜きをした場合、海外の場合日本という国の信頼問題になりえる場合があり、海外で失敗して日本に帰ってきた場合、居場所がなくなるが故、海外で出店した場合、日本よりも厳しくお店を運営していることもあるが故、日本のお店より「遜色ない」状況が生まれるということです。