この記事では、「適用」と「適応」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
それでは「適用」の意味の方から取り上げてみましょう。
「適用」とは?
最初に「適用」の意味をご説明致します。
「適用」(てきよう)とは、対象となる物事を法律に照らし合わせたり、ルールなどに当てはめてから、適切と判断が下された場合に利用することです。
「適応」とは?
次に「適応」の意味を解説していきます。
「適応」(てきおう)の場合は、3つの意味があります。
・人間が与えられた環境などに対応するために、考えや行動を変化させることです。
・動物が生きていくために、環境に応じることのできる習性や行動に変化がみられることも指します。
・目の前に広がっている状態や、与えられた物事などをこなすことのできる能力などがあると認められることも表せます。
「適用」と「適応」の違いとは?
ここでは「適用」と「適応」の違いを取り上げてみましょう。
「適用」とは、対象になる物事を規律や規則に当てはめ、適切な場合に使われることを指します。
「適応」の場合は、人間が環境などに馴染むために、根本的な行動や考えを改めることを指しております。
また、動物が生存するために、環境に応じた行動や習性を取ることと、条件やルールに当てはまることを表しているのです。
「適用」と「適応」の使い方の違い
この項目においては、「適用」と「適応」の使い方の違いを説明します。
「適用」を使う場合は、求められている物事に対し、当てはまり、尚且つ利用されるときに使います。
「適応」を使うときは、動物と人間が行動や習性を変えるときに使われ、尚且つ環境やスキルなどが、適切な場合に使うものです。
それぞれの使い方を書きます。
前者の使い方
「キャンペーンを適用します」
「少年法を適用したために、犯人の名前は分からない」
後者の使い方
「彼ならばこの仕事に適応できるはずだ」
「いくら教えても適応しない人もいるのが、事実です」
「適用」を使った例文
ここでは「適用」を使った例文を書いていきます。
・『送料無料が適用されています』
・『プレゼントの特典が適用されるとのメッセージが、入りました』
・『適用できないというのに、無理やり適用してくれとの問い合わせがありました』
・『セール価格を適用することで、集客は望めます』
・『この条件では適用にならないので、プランの変更をお願いします』
「適応」を使った例文
最後の項目においては、「適応」を使った例文を書きます。
・『与えられた仕事に適応する能力がある人だ』
・『精神病の適応疾患とは、非常に難しい病気だと聞いたことがあります』
・『異常気象に動物も適応するために、日々頑張っているのだ』
・『彼女の能力は、パソコンの仕事ならば適応できるだろう』
・『適応できるように教育してくれた先生には、感謝しかありません』
まとめ
まとめとして「適用」とは、規律やルールに照らし合わせたときに、適切なときに利用されることです。
「適応」の場合は、人や動物が環境の変化に応じるために、自らの考えや行動や性質などを、変化させることを指します。
また、目の前にある状況などに当てはまる場合にも使われる言葉です。