この記事では、「配水管」と「排水管」の違いを分かりやすく説明していきます。
「配水管」とは?
浄水などを給水区域内に配るための管です。
水が各家庭に届くまでを簡単に説明します。
まず、河川や貯水池などから浄水場に水が送られ、ここで水が浄化されます。
その後、配水場に水が届けられ、そして各家庭に届きます。
配水場からではなく、浄水場から各家庭の近くまで水が届けられることもあります。
配水場から家庭の近くまで水を運ぶために使われるものが「配水管」です。
給水区域内に網の目のように張り巡らされています。
自然圧を利用したり、ポンプの圧力を利用したりして、水を流していきます。
管の元は太くなっており、先に行くほど細くなります。
人間の体に張り巡らされている血管は、心臓に近いほど太く、体の先に行くほど細くなっています。
「配水管」もこれと似ていて、元の方が太く、先の方が細いです。
「配水管」は家庭内にまで伸びているのではありません。
家庭の近くにある管から給水管が伸び、給水管によって家庭内に水が届けられます。
「配水管」の使い方
浄水などを配るために使われる、給水区域内に張り巡らされている管を指して使用する言葉です。
「排水管」とは?
不要な水を排出するための管です。
食器洗い、洗濯、入浴などで使用した不要な水は、家庭の外に排出されます。
このときに水が流れていく管が「排水管」です。
シンク、風呂、トイレなど、水を使用する各部に設置されています。
管の太さは、設置場所によって異なります。
たいていの場合、40mm~50mmほどです。
この管を通って下水道管に水が流れていきます。
「排水管」は各家庭内に設置されているため、この部分が詰まった場合は、各家庭で対処をすることになります。
排出される水には、油、垢、ホコリ、髪の毛などさまざまな物が混入しています。
これらが管にたまってしまうと、管内の水の流れが悪くなります。
「排水管」の使い方
不要になった水を排出するための管を指して使用する言葉です。
「配水管」と「排水管」の違い
2つの言葉が指しているものは、水が流れる管です。
水が流れる管という点では同じなのですが、流れるものがどのような水なのかという点に違いがあります。
「配水管」を流れるのは浄水で、「排水管」を流れるのは不要になった水です。
「配水管」から給水管を通って各家庭に水が配られ、これを使った後に「排水管」から排出されます。
「配水管」の例文
・『配水管の点検をする』
・『長い年月が経つことで配水管が劣化した』
・『配水管の工事を行います』
・『配水管の破損が見つかった』
「排水管」の例文
・『排水管がつまってしまった』
・『排水管のトラブルを業者にみてもらう』
・『洗浄剤を使って排水管を掃除する』
・『排水管のニオイが気になる』
まとめ
水の流れる管を指している2つの言葉ですが、どのような水が流れるのかという点に違いがあります。