特定のジャンルに長く親しんでいると、よく見る名前やよく見るフレーズもあるでしょう。
何年も野球を見続けてきた人にとっては、「隙あらば亀井」というフレーズを見たことがあるかも知れませんが、元ネタまでは知らない人も多いです。
この記事では、「隙あらば亀井」の意味を分かりやすく説明していきます。
「隙あらば亀井」とは?意味
「隙あらば亀井」は亀井善行選手が多用されていること、またはそれを揶揄している言葉です。
一般用語の隙あらばと同じように、使えそうな機会があるとすぐに亀井選手が使われていると言う意味で使われます。
元々あまりいい意味で使われる言葉ではなく、また亀井か、と言う不満が込められた言葉です。
現在ではただの定型文として使う人も増え、悪意や不満を込めた言葉として使われることも減ってきていますが、ネガティブな意味合いで使う人も未だにいます。
「隙あらば亀井」の概要
「隙あらば亀井」は、読売ジャイアンツの原監督が、亀井善行(旧登録名は義行)を多用しすぎた事から生まれた言葉です。
亀井選手は2009年のWBCでは好成績を収めたものの、翌年からは大幅に成績が低迷、不調が続きます。
しかし当時のジャイアンツは選手層が薄く、外野に内野、代走代打と不調ながらもあらゆる場面で使える亀井選手は、便利に使えて出番の多い選手でした。
そのためファンからは不調なのに贔屓されている、原監督は亀井が出場する場面を作るように誘導していると疑われ、その結果生まれた言葉が「隙あらば亀井」です。
「隙あらば亀井」の言葉の使い方や使われ方
「隙あらば亀井」は亀井選手が出場した時や、メンバーとして選出された時に、定型文としてそのまま掲示板やSNSに書き込まれるという使われ方をしています。
野球関連で生まれたスラングだけに、他のスポーツなどで亀井という名前の選手が出場しても使われることはありません。
野球の亀井善行選手が出場したり、話題になった時にだけ使われる言葉です。
ただし「隙あらば亀井」の亀井部分を改変して使う「隙あらば」はネットスラングの一種として定着しており、その場合は野球と関係ない場面でも使われることがあります。
「隙あらば亀井」の類語や言いかえ
「隙あらば亀井」は元々「贔屓采配」を揶揄する言葉だったので、「贔屓采配」が言い換えと言えます。
そして監督とチームのあるスポーツで「贔屓采配」と見られる動きは度々あり、派生した言葉も生まれていて、それらは類語と言えるでしょう。
「隙あらば亀井」から派生した言葉としては、広島東洋カープの野間選手版と言える「隙あらば野間」が、ニュースサイトで取り上げられたこともあり、特に知名度が高いです。
まとめ
亀井選手は一軍と二軍を行き来していますが、長期間活躍している選手であり、一軍メンバーとして復帰し出場する度に「隙あらば亀井」も使われます。
掲示板やSNSに「隙あらば亀井」という言葉だけが並ぶのは異常に思うかも知れませんが、悪意なく定型文として使う人もいるので、それほど気にする必要もないでしょう。