この記事では、「雀、海に入って蛤となる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「雀、海に入って蛤となる」とは?意味
物事の変化が激しいことのたとえです。
「雀」はスズメ目スズメ科の鳥のことです。
日本では留鳥で、住宅地、河川敷、農耕地、草地などで姿を見ることができます。
体長は14.5センチメートルほどで、重さはピーマン1個分ほどです。
「海」とは、塩水がたまっている広い場所のことを指します。
日本は海に囲まれた島です。
「入って」はある場所から別のある場所に移ることを意味します。
「蛤」は貝類の一種です。
蛤の貝は、同じ蛤のものでないとピッタリとあいません。
そこから、一人の人と末長く暮らすといった意味になり、ひな祭りで食べられることが多いです。
「なる」は今までと違った状態に変わるという意味です。
スズメという鳥が蛤という貝に変わってしまうことを表しています。
「雀、海に入って蛤となる」の概要
スズメは秋になると海辺で騒ぐことから、海に入って蛤になるという古代中国の俗信があります。
そこから、物事は変化しやすいという意味になります。
スズメと蛤は別のものです。
鳥類と貝類、陸上生物と水生生物などの違いがあります。
一般的には、スズメが蛤になるとは考えられないでしょう。
もしも、スズメが蛤になってしまったら、激しい変化だといえます。
そこから、物事が変化しやすいことをたとえています。
人間の場合だと、さっきまでニコニコしていた人が、次には怒った様子でいることがあります。
急な変化にビックリすることがあるでしょう。
人間の状態はすぐに変わってしまうのです。
また、昨日まであたり前だったことが、次の日にはあたり前でなくなることもあります。
戦争中は特にそういったことがありました。
昨日まで家族が平和に過ごしていたのに、男性が兵として出ていかなければならなくなり、家族の平和が壊れてしまうといったことがありました。
世界的な感染症でもこういったことがあります。
昨日まであたり前にできていたことが、感染症の影響でできなくなってしまうのです。
いつもの生活から別の生活に変わってしまった人もいます。
物事は変化しやすいのです。
「雀、海に入って蛤となる」の言葉の使い方や使われ方
物事は変化しやすいことをたとえて使う言葉です。
実際には、スズメは蛤になることはありません。
「スズメが別のものに変わってしまった」といいたくて使う言葉ではないです。
「雀、海に入って蛤となる」の類語や言いかえ
「山の芋鰻になる」が似た意味の言葉です。
「山の芋」は細長く、すりおろすとねばりけが出る芋のことです。
ナガイモに似た形をしています。
「鰻」は食用にもされる細長い形をした魚です。
山のものが海のものに変わったら、それは変化が激しいといえるでしょう。
まとめ
物事はすぐに変わってしまうことをたとえた言葉です。
今あたり前だと思っていることも、すぐに変わってしまう可能性があります。