「雷」の意味とは?
「雷(かみなり)」の意味は、「大気中で正負の電荷分離(静電気)が大量に発生して放電する現象」や「雷鳴・稲妻(雷光)を伴いながら大気中で激しく放電する自然現象」になります。
「雷」というのは高度の高い空中で起こる静電気を原因とする放電現象(雲と地面の間・雲と雲の間の放電)で、ピカッと光る「稲妻(雷光)」が走ったり、ゴロゴロ、ドカーンとなる「雷鳴」が鳴り響いたりするという特徴を持っています。
「雷」は、夏の季節の夕暮れ時に発生しやすくなっています。
「雷」が発生する原因を簡単に説明すると、高度の高い大気中では雲に含まれている水滴が冷えて大量の氷になり、その氷の粒同士がぶつかって非常に強い静電気が起こるということにあります。
「雷鳴」の意味とは?
「雷鳴(らいめい)」の意味は、「ゴロゴロやバリバリ、ドーンなどの擬音語で表現されることが多い雷(かみなり)が鳴っている時の激しい音」になります。
「雷鳴」のゴロゴロやバリバリという大きな音が鳴るメカニズムは、雷発生による空気の急激な温度上昇とその後の寒気(氷)による冷却で空気が激しく振動するためと考えられています。
雷が発生した際、稲妻(雷光)が通った場所の空気は、瞬間的に温度が「2〜3万℃」にまで上昇して体積も急激に膨張します。
その膨張した空気に周りにある氷を含む冷たい空気が流れ込むと、その激しい温度差で空気が急速に振動して、爆発音のように大きな「雷鳴」の轟音が起こるとされています。
「落雷」の意味とは?
「落雷(らくらい)」の意味は、「雷が実際に地上(地上にあるもの)に落ちること」や「雷雲(積乱雲)と地上の間で放電現象が発生すること」になります。
「落雷」というのは、地面・水面・空中にある物体や生物(人間含む)に雷が落ちて直撃する自然現象・自然災害のことを意味しているのです。
「落雷」は地面や水面に雷が落ちた場合には、「対地放電」とも言われます。
「落雷」は自然災害(天災)の一種であり、時に人命が失われたり建物が破壊されたり、山火事・都市火災が起こったりといった大きな被害の原因になります。
「落雷」の電圧は200万〜10億ボルト、電流は1,000〜20万アンペアにも達するため、この高電圧と大電流、電磁界の乱れによって、「人・物・建物・機械・通信設備」に大きな落雷被害が出ることがあります。
「落雷」は、現時点で予測も電力利用もできません。
「雷」と「雷鳴」の違い
「雷」と「雷鳴」の違いは、「雷」は「雷鳴・稲妻(雷光)を伴いながら大気中で激しく静電気が放電する現象」を意味していますが、「雷鳴」は「雷が発生する時になる大きな音(ゴロゴロ、バリバリなどの擬音語で表現される雷の大音量の音)」を意味しているという違いがあります。
「雷」というのは「大気中の雲と雲(地上)の間で起こる静電気の放電現象」を意味していますが、「雷鳴」というのは「雷の放電現象に伴って起こる大音量の音(雷による急激な大気の温度変化と振動で起こるゴロゴロという音)」を意味しているのです。
「雷」と「落雷」の違い
「雷」と「落雷」の違いは、「雷」は「雷鳴・稲妻を伴って大気中で激しく静電気が放電する現象」を意味していますが、「落雷」は「雷が実際に地上・水面に落ちること(対地放電が発生して雷が地上に落ちること)」を意味しているという違いがあります。
「雷」というのは「大気中で稲妻がピカッと光ったり雷鳴がゴロゴロと轟いたりする自然現象」を意味していて、基本的には「雷がまだ地上・水面・動物・人間などに落ちていない状態」になります。
それに対して、「落雷」というのは「雷が地上に落ちた状態・地上物に落ちて被害が出た状態」を意味しているのです。
「雷鳴」と「落雷」の違い
「雷鳴」と「落雷」の違いは、「雷鳴」は「ゴロゴロ、バリバリなどの擬音語で表現される雷が発生する時になる大きな音」を意味していますが、「落雷」は「雷が実際に地上・水面に落ちること」を意味しているという違いになります。
「雷鳴」は「雷が大気中のどこかでゴロゴロ、バリバリ、ドカーンと鳴り響いている音」を意味しているだけですが、「落雷」は「実際に雷が地上・水面のどこかに落ちてしまった状態」を意味しているのです。
「雷」の英語
「雷」の英語は、“thunderbolt”(雷鳴と稲妻を伴う雷)や“thunder”(鳴る雷鳴)“lightning”(光る稲妻)になります。
例えば、“It’s thundering for 30 minutes” (30分、雷が鳴っています)や“Sometimes thunderbolt kills people in the mountains”(山では雷で人が死ぬこともあります)などの英文を示すことができます。
「雷鳴」の英語
「雷鳴」の英語は、“a peal of thunder”や“a roll of thunder”“thunder”(雷鳴)になります。
例えば、“There is a peal of thunder in the distance”の英文は、「遠くで雷鳴が鳴っています」という意味になります。
「落雷」の英語
「落雷」の英語は、“lightning strike”(雷・稲妻の直撃)や“struck by lightning”(雷に直撃される)になります。
例えば、“The lightning struck two persons”(二人の人に落雷した)や“My friend was struck by lightning” (友達に落雷した)などの英文を示すことができます。