「面食い」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「面食い」

この「面食い」「めんくい」と読み、昔から変わらず使われている言葉です。

最近ではそれほど聞きませんが、この意味が表す人は相変わらず多いのではないでしょうか。

特に悪い意味は含まない言葉ですが、とり方によってはそう思われてしまうかも知れません。

しかし、これは人の好きずきなので、そうだとしても何も悪いことはありません。

「面食い」の意味

面食いとは、「外見(顔)がいい異性が好き」な人を指して使います。

「あの人は面食いだから」と言えば、その人は顔だけで異性の好みを判断していると解釈できます。

その為、どうしても悪い意味で使われることが多いです。

ですが、前項にも書いたように、そのような人はいくらでも居ることと、人それぞれの好みの問題なので、何も非難されることはありません。

「面食い」の由来・語源

面食いという言葉は、「面」(人の顔)を「食う」(食事に例え、好んで食べる)様子が由来です。

初出までは分かりませんが、使われ始めたのは明治時代からです。

大政奉還により、その明治時代が始まり、それまで身分の別れていた士(武士)・農(農民)・工(大工)・商(商人)の四民が平等の社会になりました。

それによって、この身分制度によって許されなかった「面食い」の意味する「顔だけで異性を選ぶ」ことができるようになった為、この言葉が生まれたと言われています。

「面食い」の英語と解釈

面食いは、男女のどちらに対しても使えるのが特徴です。

特に使う相手の性別を意識する必要はありません。

英語にこの使い方まで含めて一緒の意味の言葉は存在しない為、男女別に表現が変わります。

男性に対して(顔のいい女性が好きだと)使う場合は、“prefer good-looking girls”、女性には“prefer good-looking guys”と表現します。

「私は面食いだ」と男性が言うなら、“I prefer good-looking girls”となります。

“good-looking”「顔がいい」の英訳だと考えてください。

「面食い」の言葉の使い方

面食いは、決して悪い意味はない言葉ながら、それを自ら公言するのはあまり好ましくないと言えるでしょう。

いくら個人の好みとは言っても、人は決して外見ではないので、顔だけで異性を選ぶという「面食い」の行為は、何かとマイナスにとられてしまうからです。

人に対して使う場合にも、その人がそうなのだと言っていることになるので、親しい仲でもない限りは極力避けた方がいいかも知れません。

「面食い」を使った例文・解釈

面食いを使った例文です。

どれもあまりいい意味ではありませんが、この言葉は、必然的にこのような使い方になってしまいます。

「面食い」の例文1

「あの子は面食いだから、そう簡単には付き合えそうにないな」

例え面食いの女性でも、場合によっては他の部分に惹かれることがあるかも知れません。

その為に、己を磨くのはとてもいいことだと言えますが、根本的に面食いなだけに、努力では何ともならないことも多いと覚悟しておきましょう。

「面食い」の例文2

「2人とも面食いなだけに、合コンの面子を集めるのが大変だ」

その2人に来てもらいたいと思ったら、それなりに顔のいいメンバーを揃えないといけないと言っています。

面食いの人とは、異性が絡む付き合いは難しいものです。

「面食い」の例文3

「あいつはてっきり面食いかと思ったら、実はそうでもないようだ」

これは、解釈によってはその男性の相手(女性)にとても失礼になってしまう表現なので、注意しないといけません。

また、男性にもこのようなことは直接言うべきではありません。

「面食い」の例文4

「あそこまで面食いだと、簡単に相手が見付かる訳がない」

同じ面食いと呼ばれる人にも程度があり、それこそ芸能人のような顔でないと好きにならないというレベルの人まで居るものです。

当然、そのような相手は簡単に見付かるものでもなく、あまり理想が高いのも考えものです。

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