この記事では、「韋駄天」の意味を分かりやすく説明していきます。
興味のある言葉を、自分のものにしていきましょう。
「韋駄天」とは?意味
韋駄天(いだてん)とは、足がとても速い人のこと。
丈夫な足をしていて、フットワークがとても軽いことです。
風のようにやって来て、風のように去っていく、スポーツ万能でパーフェクトな人に使います。
優れた人を褒める言い回しなので、覚えておくといいでしょう。
もともと「韋駄天」というのは、インドの神様です。
悪い鬼が宝物を盗んだとき、追いかけて取り戻したという逸話があります。
この話から「韋駄天」が、足の速い人の代名詞になりました。
「韋駄天」にお参りすると、足腰が丈夫になったり、スポーツの世界でいい成績を収めたり、良いご利益があるといわれています。
「韋駄天」の概要
「韋駄天」を平仮名に直した「いだてん」は2019年の大河ドラマのタイトルになった言葉です。
大河ドラマの主人公である金栗四三さんという人が「日本のマラソン界の父」と言われたことから、このお題に決まりました。
かなりの苦労人で、マラソン選手として活躍する傍ら、日本のオリンピックの繁栄にも力を入れました。
3回も世界記録を塗り替えるなど、その実力も最たるものでした。
時代が流れた現在では、サッカー界や野球界で「韋駄天FW」や「ハマの韋駄天」などの名称をもつ選手もいます。
多くの人に希望を与えてくれるムードメーカーが「韋駄天」です。
「韋駄天」の言葉の使い方や使われ方
「韋駄天」はこのように使います。
・『クラスの韋駄天がアンカーを務めて、白組はみごとに優勝した』
・『この車は燃費もよくて、小回りもきくね。まさに韋駄天だよ』
・『盗塁成功率の高い彼は、小さな韋駄天と恐れられている』
「韋駄天」は足が速い人や物につかいます。
そのため運動神経のいい人、スピード感のある車に使われます。
また野球界では「何なく盗塁をやってのける」スポーツマンを「韋駄天」と呼んでいます。
機敏さと反射神経の良さ、すべてにおいて色々な才能をもっている人が「韋駄天」です。
「韋駄天」の類語や言いかえ
「韋駄天」はこのような言葉にも、置きかえできます。
・俊足
・健脚
・足が速い
・迅雷風烈
・高材疾足
俊足(しゅんそく)は足の速い人に対する褒め言葉です。
最近では、スポーツシューズのブランド名になっています。
また健脚(けんきゃく)とは、年を取っても元気に歩けること。
丈夫な足を持っている人につかいます。
また迅雷風烈(じんらいふうれつ)とは雷神様のように、素早い行動に対してつかいます。
高材疾足(こうざいしっそく)は、スポーツ万能で優れた才能があることです。
まとめ
「韋駄天」の意味や使い方をおさらいしました。
神社やお寺に祀られている韋駄天様は、足の速い神様のこと。
そこからスポーツの才能があって、足の速い人の例えとして用いられるようになりました。
健脚や俊足をあらわす、とても縁起のいい言葉です。