この記事では、「頼みの綱」の意味を分かりやすく説明していきます。
「頼みの綱」とは?意味
頼りにする人や物のことです。
その人や物を綱にたとえています。
「頼み」とは、たよりにすること、あてにすることです。
たとえば、和菓子店を経営し、自ら和菓子を作っている人がいたとします。
この人は高齢になり、足腰に不安を覚えるようになりました。
これから先も、今と同じように和菓子を作れるかわかりません。
もし自分が作れなくなったら、この和菓子店は閉店となります。
この人には息子がいて、息子は店を継ぐ意志があります。
和菓子の製造技術は申し分ありません。
経営者は息子がいるから大丈夫とあてにしています。
このようにたよりにすること、あてにすることが「頼み」です。
「綱」は植物の線維などを束ねたもの、ロープのことですが、心身が不安定であったり、危険な状態であったりするときに、頼りにするものという意味もあります。
「頼みの綱」というときの綱は比喩的な表現になります。
「頼みの綱」の概要
何かにすがりたい、頼りにしている、といったときの頼りになる人や物を指している言葉です。
綱とは実際のロープのことではなく、この場合は人や物を指しています。
病気などがあり、外出できず、自分で食糧を買いに行けない人たちがいます。
食事をすることは、人間が生きていくために大切なことです。
食糧を確保することができなければ、満足に食べることができず、栄養失調などによって体調を悪くする心配があります。
自分で買い物に行けない人たちが頼りにしているのが、支援団体です。
支援団体は、買い物に行けない人の代わりに食糧を手に入れて、その人の自宅に届けています。
必要であれば、食料以外のもの、たとえばトイレットペーパー、ティッシュなども届けます。
もし、このような支援がなければ、買い物に行けない人は困ってしまうことでしょう。
支援団体は頼りになる、助けとなる存在です。
この支援団体は買い物に行けない人からすると「頼みの綱」になります。
「頼みの綱」の言葉の使い方や使われ方
困っているときに使われることが多い言葉です。
たとえば、プロ野球の球団で最下位になっているものは、今困っている状態といえるでしょう。
何とか首位に立ちたいものです。
首位に立つためには、たくさん点を得たり、相手に点を取られたりしないように攻防できる力を持つ選手が必要です。
そのような選手がいたら頼りになります。
この選手を指して使用できます。
すがるものを指して使用する言葉です。
人や物についていい、動物には使用しないことが一般的です。
「頼みの綱」の類語や言いかえ
「あてになる人」「あてになる物」が似たような意味を持つ言葉です。
「あて」には、頼りという意味があります。
まとめ
すがりつく人、物を指す言葉です。
困っているときには、誰かや何かにすがりつきたくなります。
そのようなときに、頼りになる人や物を指して使用される言葉です。