私たちの生活の中の日常会話などで、「あの人は顔がきくので、いろいろな人を紹介してもらえて、とても助かります」などと言うことがあります。
さて、この「顔がきく」は漢字ではどう書くのでしょう。
「顔が効く」なのか、もしくは「顔が利く」なのか、意外と分かりにくく、間違った漢字を使っているかもしれません。
この記事では、「顔が効く」と「顔が利く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「顔が効く」とは?
「顔が効く」の「効く」という漢字は、効果の効と言う漢字が使われているように、「効果がある」と言うような意味で使われます。
なので、この場合の使い方は誤っていると言えるでしょう。
「効く」の例文としては、「薬が効く」、「エアコンが効く」などと使われます。
効果があると言う意味合いで使うならば、「顔に効く」ならば通用します。
「この皮膚治療薬は肌荒れの顔に効く」などと言うように使うことができるでしょう。
「顔が利く」とは?
「顔が利く」が正しい使い方です。
この「利く」は役に立つというような意味で使われています。
「顔が利く」という言葉も、顔が広く、知人が多い人に事を指す意味にもなり、やはり役に立ってくれる人という意味合いがあるのでしょう。
他の例文としては、「気が利く」、「口を利く」などで使われています。
「顔が効く」と「顔が利く」の違い
「顔が効く」と「顔が利く」の違いを、分かりやすく解説します。
本来、「顔が効く」と言う使い方は謝りのようで、正しくは「顔が利く」と漢字で書きます。
「効く」も、「利く」もその漢字の意味が分かれば、使い分けがしやすくなるでしょう。
「効く」も、「利く」も、どちらも普段から多く使われている言葉です。
ですが、その意味は違っているので、どちらが適しているのか、随時判断しながら使うようにしたいものです。
まとめ
日本語は難しいもので、同じ発音で、似たような使い方をしても、実際はまったく意味が異なる場合があります。
発音だけでは分からない言葉もあり、やはり漢字で表すことで、その意味を理解することができます。
「顔が効く」も普段、間違えやすいですが、最近は手書きではなく、ワードなどで文章を作成することが多くなりました。
そのため、文章の漢字の間違いがないかをチェックするためにも、提出前に文章校正サイトなどを利用するのが良いでしょう。
世の中には顔が広く、多くの知人や友人と付き合いのある人がいます。
そのような人が周りにいると、ビジネスやプライベートの場面で、何かと「顔が利く」ので、物事がスムーズに進みやすくなるようです。
誰もが「顔が利く」人にはなれませんが、「顔が利く」人はそれもまた才能の一つなのかもしれません。
「顔が利く」は親しみやすく、誰とでもすぐに打ち明けられる印象があります。
コミュニケーション能力は大切ですし、誰もが身に着けていきたいスキルです。
「顔が利く」人の人付き合いを参考にして、より良い人間関係を築いていきたいものです。