「風馬牛」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「風馬牛」とは?意味と使い方

この記事では、三字熟語「風馬牛」の意味を分かりやすく説明していきます。

「風馬牛」とは?意味

「風馬牛」の読みは「ふうばぎゅう」で、「自分には関係がないことや、関心がないこと」を意味する三字熟語です。


「風馬牛」の概要

この「風馬牛」の三字熟語は「風」「馬牛」の二つの言葉で構成されます。

まず「風」には「暴風」「風雨」で使われるように、「大気の動き」を表す代表的な意味の他に、多くの意味があります。

その一つに、滅多に使われることはありませんが、「 さかりがつく」という意味があり、ここではこの意味で使われています。

また「馬牛」には、特別な意味がある訳でなく、普通に動物の「馬と牛」を指しています。

従って「風馬牛」の文字通りの意味としては「さかりがついた馬や牛」の意味となり、一体何を表現している言葉か、全く見当が付きません。

実はこの三字熟語には、以下の故事由来があり、それを知らなければ、言葉の意味は理解できないのです。

その由来は、中国の昔の歴史書である「春秋左氏伝」に記載がある「風する馬牛も相及ばず」だとされています。

この意味は、「馬や牛の発情期(さかりがつく時期)に、相手を求め駆け回るも、遠く離れていて叶わない」という意味です。

これが転じ、「自分には無関係だとか、無関心な態度を取ること」という意味になったのです。

少々、もとの意味から飛躍した意味となっていますが、一般的にはこれが「風馬牛」の由来とされています。

この「風馬牛」の三字熟語は、日常会話では余り使われることのない言葉と言えますが、小説などの文学作品では意外と使われることが多く、これを機会に読みや意味を覚えておかれると便利です。


「風馬牛」の言葉の使い方や使われ方

「風馬牛」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『私の夫は子供の教育に関しては風馬牛で、本当に困ったものです』
・『彼は映画は大好きなくせに、演劇やミュージカルに対しては、全くの風馬牛です』
・『彼は慈善事業の話を、一生懸命説明して協力を頼んだが、彼女は風馬牛だとして応じなかった』
・『彼女はピアノに熱中し過ぎる余り、多くのことに風馬牛を決め込んでいます』
・『友人の話に、俺には無関係で、いわゆる風馬牛だと応じると、友人は風馬牛の意味が分からず、キョトンとしていました』

「風馬牛」の類語や言い換え

「風馬牛」の類語や言い換えとしては、「無関係」「他人事」「無縁」「無関係」「疎遠」「対岸の火事」「ノータッチ」などが挙げられます。

まとめ

「風馬牛」の読みは「ふうばぎゅう」で、「自分には関係がないことや、関心がないこと」を意味する三字熟語です。

の言葉は「風する馬牛も相及ばず」が由来とされています。

その意味は「馬や牛の発情期(さかりがつく時期)に、相手を求め駆け回るも、遠く離れていて叶わない」ということで、そこから転じて先の意味になった言葉です。

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