この記事では、「飛ばし記事」の意味を分かりやすく説明していきます。
不確かな言葉を、今すぐ覚えておきましょう。
「飛ばし記事」とは?意味
飛ばし記事(とばしきじ)とは、裏が取れているのか分からないニュースのこと。
根拠がはっきりしない、ボヤけた記事につかいます。
本当にそのような事実があるのか、疑わしい記事のことです。
「飛ばし記事」の「飛ばし」とは「スキップする」という意味があります。
そもそもひとつの事件を記事にしていくためには、それなりの時間が必要になります。
事件現場近くの人にインタビューし、流れている噂が間違っていないか調べていかなくてはいけません。
こうした手順を飛ばしてしまうこと、手抜きしている記事が「飛ばし記事」です。
本来やるべき作業をすっ飛ばしてしまい、根拠のない噂だけに頼っている記事を飛ばし記事といいます。
憶測だけで書かれているもの、あてずっぽうな文章を示しています。
「飛ばし記事」の概要
「飛ばし記事」という言葉が知られるようになったのは、いわゆるフェイクニュースが問題になってからです。
フェイクニュースというのは、ネットで話題となった話が、そのままニュース記事として伝えらえること。
アメリカ大統領選挙では、面白おかしいフェイクニュースがあれこれ生まれて、アメリカ全土を揺るがす事件になりました。
日本でも大きな地震が起きたときに「動物園からライオンが逃げ出した」や「被災地に窃盗団グループが入った」などのフェイクニュースが発生しました。
こうしたフェイクニュースならぬ「飛ばし記事」が生まれてしまう背景には、24時間いつでも発信できるネットの事情もあります。
それぞれの記者はどこよりも早く、スクープ記事を出すことが使命になっています。
そのため確認作業をおこなわない、怪しい記事がネットにあふれているのです。
今の時代を反映したトレンド語が「飛ばし記事」です。
「飛ばし記事」の言葉の使い方や使われ方
「飛ばし記事」はこのように使います。
・『ずいぶんと怪しいニュース。飛ばし記事かもしれないね』
・『飛ばし記事が出たせいで、クレームの電話が殺到している』
・『何のソースもない、飛ばし記事のような資料は勘弁してね』
「飛ばし記事」はお化けのように、ネタがはっきりしていない記事のこと。
そのため推測で書かれたニュースを見つけた時に使います。
また他山の石として、戒めに用いたい時にも利用します。
「飛ばし記事」の類語や言いかえ
「飛ばし記事」はこのような言葉に、置きかえできます。
・飛ばし
・フェイクニュース
「飛ばし記事」はさらに短くして「飛ばし」ともいいます。
このほか「ゴシップ」や「偽ニュース」にも置きかえできます。
まとめ
「飛ばし記事」の意味と使い方をおさらいしました。
「飛ばし記事」とは記者が事実確認をしていない、不確かなニュースのこと。
やるべき仕事をスキップした、怪しい記事をあらわします。
こうした文章をゴシップやフェイクニュースと呼んでいます。