この記事では、「首尾よく終わる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「首尾よく終わる」とは?意味
「首尾よく終わる」とは「意図していたことや、計画していたことが、思い通りに都合よく運び、終了した」ことを意味する慣用句です。
「首尾よく終わる」の概要
「首尾よく」の「首尾」は、動物の「首」と「尾」を組み合わせた熟語で、文字通りの意味としては、動物の身体の全体を表現する言葉と言えます。
これが転じて「首」は物事の始まりを意味し、「尾」は物事の終わりを意味する言葉として使われるようになったのです。
従って「首尾」は物事の最初から最後まで、すなわち物事の成り行きと結果を意味するのです。
「首尾よく」は上記の「首尾」を副詞的に使った言葉で、「意図していたことや、計画していたことが、思い通りに都合よく運ぶこと」を指す意味となるのです。
この「首尾よく」には、運が良かったと言うニュアンスも少し含まれていますが、単に運がよかった事で都合よく物事が進んだという意味で使うのは、間違いと言えます。
例えば、『無計画で始めたけれど、天が味方して首尾よく終える事が出来ました。
』と言った使い方は本来は間違いであり、注意が必要です。
あくまで「意図していたことや、計画していたこと」が「思い通りに都合よく運んだ」場合に使うべき慣用句なのです。
「首尾よく終わる」の言葉の使い方や使われ方
「首尾よく終わる」は『今回のプロジェクトでの役割は、私にとっては初めての仕事でしたが、首尾よく終わる事が出来てほっとしています。』や『前回の交渉は首尾よく終わりましたが、今回は前回以上に条件が厳しく、簡単に進むかは不透明です。』や『昨日の理科のテストは、しっかり復習していた部分が出題された事もあり、首尾よく終える事が出来ました。』の様に使われます。
「首尾よく終わる」の類語や言い換え
「首尾よく」の類語としては「つつがなく」や「幸いにも」や「とんとん拍子」や「まんまと」や「上手く」が挙げられます。
従って「首尾よく終わる」は、「つつがなく終わる」や「幸いにも完結する」や「とんとん拍子で終る」や「まんまと終了する」や「上手く終える」などと言い換える事が出来ます。
まとめ
「首尾」は、文字通りの意味としては、動物の「首」から「尾」までを表す熟語で、転じて「事の最初から最後まで、すなわち物事の成り行きと結果」を意味します。
従って、これを副詞的に「首尾よく」と使われる場合には、「意図していたことや、計画していたことが、思い通りに都合よく運ぶこと」を指す意味となり、「首尾よく終わる」は「意図していたことや、計画していたことが、思い通りに都合よく運んで終わる」と言う意味になります。
この慣用句には、運良くと言ったニュアンスも少し含まれていますが、単に運のみで上手く終える事が出来た場合に使うのは、本来は間違いであり、注意が必要です。