「高次欲求」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「高次欲求」とは?新語・ネット用語

人間の欲求は様々な形がありますが、中でもマズローの欲求段階説の「高次欲求」は個人によって非常に差が出るものとして有名です。

この記事では、「高次欲求」の意味を分かりやすく説明していきます。

「高次欲求」とは?意味

「高次欲求」はマズローの欲求段階説の中の1つであり、現在自分が必要としている欲求の上にあるものを示す概念です。

マズローの欲求段階説は大きく5つに分かれているのが特徴です。

「生理的欲求」「安全の欲求」は衣食住など物理的なものを求める段階であり、これがないと様々な行動ができません。

「所属と愛の欲求」「尊重の欲求」「自己実現の欲求」は肉体的な欲求を満たした後に出てくるものであり、これは精神的な活動や欲求であるのが特徴です。

「高次欲求」は現在の状況から高いレベルにある欲求を満たしたいと思う気持ちであり、様々なモチベーションになります。


「高次欲求」の概要

「高次欲求」という概念はマズローの欲求段階説から生まれたものであり、これは古い理論でありながらも色々な場面で使われています。

衣食住などの物理的な欲求と比較して、精神的な欲求を「高次欲求」と見なす考え方もありますが、厳密に言うとこれは正しくありません。

「高次欲求」は基本的にその下にある欲求レベルが満たされていないと叶うことが難しいとされていますが、最近では色々な反例が出てきました。


「高次欲求」の言葉の使い方や使われ方

「高次欲求」には色々な種類がありますが、特に精神的な欲求に関しては人によって大きく異なるのが特徴です。

さらに最近では社会的な所属や集団が物理的なものだけではなく、仮想空間やSNSでも求めることが可能になりました。

「高次欲求」は夢や目標として現れることが多く、自分探しやビジネスシーンの場面でよく使われています。

「高次欲求」には人間の承認欲求を含むものが多く、これは物理的なもので解決することが難しく悩む人も多く存在します。

「高次欲求」を使った例文(使用例)

・『貧乏だった時代は生きるのに精一杯だったので、高次欲求とは縁がない生活を送っていました』
・『衣食住が足りるようになってきて、やっと高次欲求を満たせるようになりました』
・『SNSによって社会的な繋がりが広くなり、高次欲求の満たし方も変わってきていると感じています』

まとめ

人間の欲求には色々な形がありますが、ある程度安定した生活が叶うとより高い次元の欲求を満たしたいと人は考えます。

自分の欲求レベルよりも上にあるものを「高次欲求」と言いますが、これは普通の生活を送っていると社会的な欲求や自己実現の内容になることが多く、これは様々な形を取るので普遍化するのが難しいのが特徴です。

自分探しや自己実現、社会的な貢献など色々な活動することで「高次欲求」は満たされていきますが、それを成すためには物理的な道具や金銭、生活が必須となります。

最近ではSNSや仮想空間によって「高次欲求」を満たす方法も多様化してきました。

精神的な欲求は満たされないと孤独感や疎外感になりますが、この欲求はまずお腹が満たされてないのと中々思いつきません。

社会的な実現や自己実現は昔から共通している人間の悩みであり、社会の構造によって変化していきます。