この記事では、「AM放送」と「FM放送」の違いを分かりやすく説明していきます。
「AM放送」とは?
526. 5kHzから1606. 5kHzまでの周波数を使用して音声そのや音響を送る放送を指す言葉で、情報を搬送波の強弱で伝達する変調方式をamplitude modulationの略でAMと言います。
ある程度広範囲に向けた放送となっていて関東以外は都道府県ごとに放送局が分かれており、全国ですべての時間で同一の放送をしているのはNHKとなっています。
ただしネット局による同時放送は可能で、ニッポン放送のオールナイトニッポンは全国各地のラジオ局で聞くことができます。
AM放送は夜間はより遠くまで電波が届く方式のため、深夜放送のチューニングによっては海外の放送が入ることもあります。
90年代にステレオ放送が行われていましたが、ラジオ受信機があまり発売されず、ラジオ局の機器更新が難しいため廃れました。
ワイドFMは90. 1mHzから94. 9mHzまでの周波数でAM放送の番組をFM放送で流すシステムで、維持管理の難しいAM放送機器の更新をせず、AM放送局はこのワイドFMに一本化する動きもあります。
ラジオ機器の操作ではAMとFMを同時にチューニングすることはできず、AMかFMの切り替えが必要となっています。
「FM放送」とは?
frequency modulationの略でFMと表記し、、情報を搬送波の周波数の変化で伝達する変調方式となっています。
こちらはステレオ放送が標準となっており、AM放送と比べて混信が少なくなっていることが特徴です。
音の良さを生かして番組は音楽番組やリクエスト番組が多くなっていることも特徴と言えるでしょう。
放送局の設置自体の簡易さから、市区町村やそれより狭い特定の地域を対象にしたコミュニティFMも存在しています。
一時期FM文字多重放送というラジオ受信機に液晶が付き、番組タイトルやかかっている曲名、リクエストの電話番号などが表示できる放送がありましたが、ここからもFM放送が受信できる情報量の多さがわかるでしょう。
ただし受信機器が普及せず廃れています。
受信機器ではFM専用ラジオもいくつか販売されていますが、AM機能を簡略化したものと見ていいでしょう。
なお、radikoはラジオ放送をインターネットで聞けるサービスでこちらはAM放送とFM放送をシームレスに操作できます。
「AM放送」と「FM放送」の違い
「AM放送」と「FM放送」の違いを、分かりやすく解説します。
「AM放送」は周波数がkHz「FM放送」は周波数がmHzとなっており、FM放送のほうが混信が少なく、ステレオ放送ができ、音が良いことがメリットとなっています。
AM放送は地域ごとの局の少なさからチューニングのしやすさなどのメリットがあります。
番組内容はAMがトークや野球中継が中心、FMが音楽とトーク中心と方向性を大まかに分けられます。
まとめ
AM放送はワイドFM化を機にFM放送へと進んでいく傾向となっており、将来的には民放AM放送の概念がなくなる手前まで行くことも考えられます。