この記事では、「https」と「ssl」の違いを分かりやすく説明していきます。
「https」とは?
「https」とは、「HyperText Transfer Protocol Secureの頭文字から来ている略称」です。
「https」というIT用語は、「http通信にSSL/TLSを導入してセキュリティーを高めたもの・セキュアな状態になっているURL(ブラウザに鍵マークつきで表示されるURL)」を意味しているのです。
「http」を「https」に変更することで、「そのウェブサイトからサーバーに送信される個人情報・クレジットカード番号等の暗号化」を行うことができます。
その結果、「https」によって「ウェブサイトの情報の盗聴・盗み見・流出・改ざん」などを防ぐことができるのです。
「ssl」とは?
「ssl」とは、「Secure Sockets Layerの頭文字を取った略称」です。
「ssl」というのは、「ウェブ通信においてブラウザとサーバーの間の情報のやり取りを暗号化できるセキュリティーの仕組み」を意味しているIT用語なのです。
「ssl」では、「サーバーに送信される情報の暗号化+サーバーの正当性の証明+メッセージ認証」が行われています。
1994年11月に「ssl」は公開されましたが、プードル攻撃の発見によって2015年6月に「SSL3. 0」が使われなくなり、現在では「TLS(Transport Layer Security)」の仕組みが使用されています。
その結果、現在では「SSL/TLS」の表記が増えています。
「https」と「ssl」の違い
「https」と「ssl」はどちらも、「第三者からの情報の盗聴・改ざんなどを防ぐためのセキュリティーの高い暗号化通信」を意味しています。
ただし「ssl」は「情報のやり取りを暗号化してセキュリティーを高めるための仕組みそのもの」を意味しています。
「ssl」に対して、「https」は「そのssl(正確にはtls)の暗号化する仕組みをhttpプロトコルに採用して安全にしたもの、あるいはセキュアにした結果としてのURL」を意味している違いを指摘できます。
「ssl」そのものはセキュリティーの脆弱化によって現在は使われておらず、「SSL/TLS」の表記によって「盗聴・改ざんされにくい暗号化通信」を指すことが増えました。
「https」はその「SSL/TLS」を用いることで、「http通信でブラウザから送信されるデータを盗み見たり改ざんしたりすることができないようにしたものやその鍵付きで表示されるURL」を示している点が異なります。
まとめ
「https」と「ssl」の違いについて分かりやすく説明しましたが、いかがでしたか?
「https」とは、「httpの通信にSSL/TLSの仕組みを採用してセキュアな通信ができるようにしたもの・https://で始まる暗号化通信ができるURL」を意味しています。
「ssl」は、「ブラウザーとサーバーの間で安全な通信ができるようにした仕組みですが、現在はtlsに置き換わったもの」を示している違いがあります。
「https」と「ssl」の違いについて詳しくリサーチしたいときは、この記事の解説を確認してみてください。