新人教育にたずさわっていると、見慣れない英語に出会うこともあります。
この記事では、「ojt」と「offjt」の違いを分かりやすく説明していきます。
最新のビジネス語を知って、知識のブラッシュアップをはかっていきましょう。
「ojt」とは?
「ojt」とは仕事をしながら、経験を積むこと。
入社したあと、上司や先輩と一緒にはたらくことです。
「習うより慣れろ」に近い言葉で、頭で覚えるよりも体で覚えさせる研修方法です。
「ojt」の元になっているのが「オンザ・ジョブ・トレーニング」という英語。
オンザジョブ、つまり現場に立って仕事内容を覚えてもらうという意味があります。
最新の言葉みたいですが、もともとは戦時中のアメリカで利用されていたフレーズ。
造船所のスタッフに手早く仕事に慣れてもらうために、編み出された教育法です。
「ojt」のメリットは、研修コストを下げられること。
現場指導ができるので、きめ細かいレクチャーができることです。
また講師などを呼ばなくていいので、研修コストを下げられる利点もあります。
ただ教え手の負担や、教える側のレベルにばらつきが出ることもあります。
「offjt」とは?
「offjt」とは仕事場をはなれて、研修をおこなうこと。
研修のための時間を設けて、専門の講師からレクチャーを受ける新人教育のことです。
「offjt」は英語の「オフザ・ジョブ・トレーニング」から名付けられた言葉。
オフは遠くにという意味があるので、職場から遠く離れた場所でおこなうという内容になります。
「offjt」ではいわゆる、その道のプロからビジネスマナーなどを学びます。
場合によっては社内から優れたスタッフを呼んで、実践に基づいた講義をおこなうこともあります。
「offjt」のメリットは、質の高いレッスンを受けられること。
どこに出しても恥ずかしくない、ビジネスの基礎を叩きこむことができます。
一方で研修にかける時間がかかる、コストが上がるなどの注意点もあります。
「ojt」と「offjt」の違い
「ojt」と「offjt」は、見た感じはとても似ている言葉です。
違いを正しくレッスンしていきましょう。
・仕事場にいるか、いないか
「ojt」と「offjt」は、どちらも社内研修をあらわす言葉です。
ただ大きく異なるのは「ojt」が仕事場でおこなうのに対して「offjt」は仕事場以外でおこないます。
そういった意味からも現場にいるのが「ojt」。
現場にいないのが「offjt」です。
「ojt」は実践力を養えますが、日常業務のかたわらでおこなうので、どこまで新人研修ができるのかは未知数です。
また「offjt」は勉強に専念できるので、多くの同僚とともに知識の向上をはかっていけます。
まとめ
研修用語でもある「ojt」と「offjt」の違いを、分かりやすくお伝えしました。
どちらも社内教育の言葉です。
「ojt」は仕事場で、実践的な研修をおこなうこと。
「offjt」は仕事場以外の場で、専門的な研修をおこなうことです。
どちらもメリットとデメリットがあるので、社内の事情にあわせてベストな選択肢をとっていきましょう。