この記事では、「sit」と「uat」の違いを分かりやすく説明していきます。
「sit」とは?
「sit」とは、「システム統合テスト」を意味しています。
「sit」というIT用語は、「System Integration Testの頭文字」を取ったものになります。
「sit」というのは、「あるシステムとその他のシステムの連携と統合を前提として、そのシステムが事前の設計どおりにきちんと動作・機能するかを確認するテスト」のことを示しているのです。
「あるシステムが単体で正しく動くかどうかをチェックするテスト」を、「システムテスト」と呼んでいます。
「システム統合テスト」は、「システムテストの後」に行われます。
さらにその後、「ユーザー受け入れテスト(uat)」を実施してシステム納品の流れになります。
「uat」とは?
「uat」とは、「ユーザー受け入れテスト・検収テスト」を意味しています。
「uat」というIT用語は、「User Acceptance Testの頭文字」を取ったものになります。
「uat」というのは、「システムを発注していたユーザー側の企業(あるいは実際に利用するエンドユーザー)が、いったん完成したシステムが依頼内容を実装しているかどうかを判定するテスト」です。
「uat」は、「発注したシステムを受け入れるか否かを決める最終段階のテスト」です。
このテストに合格すると、「納品・業務導入・運用開始」の流れになっていきます。
「uat」は、主に「発注した会社・実際に利用するエンドユーザー」によって行われます。
「uat」の具体的なテスト内容としては、そのシステムが発注した仕様・要件をきちんと満たしているかのテストが中心になります。
マニュアル文書にミスが無いか、障害発生時にもきちんと対応できる手順(止めずに稼働させ続ける手段)が確立されているかなどを細かくチェックしていきます。
「sit」と「uat」の違い
「sit」と「uat」のテストの違いは、「sit」は「複数のシステムおよびモジュール間の機能的・実用的な連携ができているかどうかのチェックをすること」にあります。
「uat」のほうは「複数のシステム間の連携+インターフェイスの機能的な統合」をチェックするのではなく、「実際に動かしてみて、そのシステムを受け入れるか否かの最終チェック」を意味している違いがあるのです。
「sit」は「システム開発者・(受注側の)テスター」が行いますが、「uat」は「発注元の企業(顧客)・エンドユーザー」が行うという実施主体の違いも挙げられます。
最終チェックの「uat」は「sit」よりも後で実施する順番の違いもあります。
まとめ
「sit」と「uat」の違いについて詳細に説明しましたが、いかがでしたか? 「sit」とは「複数のシステムがスムーズに連携してあるシステムがきちんと動作するのかをチェックするシステム統合テスト」を意味しています。
「uat」のほうは、「ユーザー側が依頼したシステムの納品にOKを出すか否かを判定するユーザー受け入れテスト」を示している違いを挙げることができます。
「sit」と「uat」の違いについて詳しくリサーチしたいときは、この記事の内容を参考にしてみてください。