この記事では、採用の「競争試験」と「選考」の違いを分かりやすく説明していきます。
「競争試験」とは?
採用の「競争試験(きょうそうしけん)」とは、「主に公務員採用において、特定の職に就くものを選ぶため、不特定多数の受験者の競争(試験成績の高低の比較)によって選抜を行うやり方」を意味しています。
「競争試験」というのは、「公務員を志望している受験者が持っている職務遂行能力を、試験の点数の競争で相対的に比較判断するための試験」なのです。
競争試験による職員採用は、「地方公務員法第17条の2(採用の方法)」が法的な根拠になっています。
「選考」とは?
採用の「選考(せんこう)」とは、「主に公務員採用において、人事委員会の担当者がその人が特定の職・職務に就くための適性・能力・実績(勤務実績)・意欲などを持っているのかどうかを確認して選ぶやり方」のことを意味しています。
「選考」は「競争試験」と比べると例外的な採用の基準・方法であり、「人事委員会が人事委員会規則等によって定めた職」などの限定的な採用場面において適用されるものになっています。
選考による職員採用も、「地方公務員法第17条の2(採用の方法)」が法的な根拠になっています。
「競争試験」と「選考」の違い!
採用の「競争試験」と「選考」の違いを、分かりやすく解説します。
「競争試験」と「選考」はどちらも「主に公務員の職員採用における基準・方法」を意味している用語ですが、「競争試験」というのは「誰を特定の職に就けるのかを、不特定多数の応募者の公正な試験成績の比較によって行うやり方」を意味しています。
「競争試験」に対して「選考」というのは、「誰を特定の職に就けるのかを、人事委員会の担当者が能力・実績・意欲・適性などを確認して選ぶというやり方」を意味している違いがあるのです。
また公務員採用において原則は「競争試験」で行われ、「選考」は人事委員会が人事委員会規則等によって定める職など特別なケースに限られるという違いも指摘できます。
まとめ
採用の「競争試験」と「選考」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「競争試験」とは「主に公務員採用において、特定の職に就くものを決めるため、不特定多数の受験者の競争によって選抜を行うやり方」を意味していて、「選考」は「主に公務員採用において、人事委員会などの担当者が特定の職に就くための適格性・能力を持っているかどうかをチェックして選ぶやり方」を意味している違いがあります。
採用の「競争試験」と「選考」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。