機械式時計の「手巻き式」と「自動巻き式」の違いとは?分かりやすく解釈

機械式時計の「手巻き式」と「自動巻き式」の違い違い

この記事では、「手巻き式」「自動巻き式」の違いを分かりやすく説明していきます。

「手巻き式」とは?

「手巻き式」は時計の機構に用いられている仕組みの一つです。

手巻きとあるように手動でゼンマイなどを巻き上げることで動力を補充する仕組みです。

旧式の時計はゼンマイという板バネを一定方向に巻き上げることで動力としていました。

この方式の利点は、電気という動力を必要とせず、機械的に動力を得ることができるという利点があります。

そのため、中に組み込まれているバネが経年劣化により弱らなければゼンマイを巻き続けることで動力を補給することができるのです。

ただし、このタイプには問題もあり、その問題については、動力源が機械式である点が問題で歯車やバネの反動を利用して動力としているため、いずれかが損傷した場合、即座に動力を失うという問題があるのです。

しかも、現在ではソーラーバッテリーを搭載した時計が登場したため複雑な機械を内部構造に持つのではなく、電子制御された時計のほうが安価に入手可能であるため、だんだんと存在価値を奪われています。


「手巻き式」の使い方

「手巻き式」の時計は、ぜんまいを巻き上げることで初めて動力を補充可能です。

動力となるものはバネでバネをきつく巻き上げることでバネが元通りになろうとする力を利用して内部構造の歯車を回すことで時を刻みます。

ただ、内部構造が劣化し、十分に可動域が動かなくなると時間が遅れるなど他、時計自体が止まるという問題があるため、現在では主流の時計の方式から外れています。

しかも、手巻き式は、時間を時計自体が自動で合わせることができないという問題もあり、ソーラーや電波時計という電子制御された安価な時計に存在を奪われつつあるのです。


「自動巻き式」とは?

「自動巻き」は腕時計に用いられる技術で振動により、内部の板バネを巻き上げることができる構造です。

本来、内部の板バネを巻き上げるには、ぜんまいを一定の方向に巻き上げる必要があるのですが、この巻き上げを右や左どちらからの振動でも巻き上げることができるようにしたものを、「自動巻き」と呼びます。

この方式の利点は、ぜんまいを自動で巻き上げるという利点がありますが、内部構造が複雑になるため、故障した場合高価な修理費用を必要とし、熟練された時計職人しか修理できないという問題があります。

「自動巻き式」の使い方

「自動巻き」は腕を振る振動のみで時計のぜんまいを巻きます。

逆を言えば、振動がなければゼンマイを巻くことはできないです。

「手巻き式」と「自動巻き式」の違い

「手巻き式」「自動巻き」は用いられる技術に異なりがあり、内部の動力を自動で補給するかしないかです。

ただ、動力補給の方法は振動で補給しますので何の振動も与えなかった場合、動力は補給されません。

まとめ

「手巻き式」「自動巻き式」の違いですが、内部の動力を補給する手段が異なり、振動で補給するか、ぜんまいを手動で巻き上げるかが違いです。

内部構造が複雑なのは、「自動巻き式」でこちらは熟練された時計職人でなければ分解掃除及び修理が難しく、ぜんまい式のように単純構造ではないです。

また、「自動巻き式」は、半永久的に使用できるとされていますが、これは修理やメンテナンスをした場合使用可能であるため、「自動巻き式」と何ら変わらず、メンテナンスをする必要があり、半永久的に使用可能とする時計の存在はないといえます。

ソーラーバッテリーを搭載した時計でもバッテリーが劣化すれば、時計の機能を失いますのでいかなる技術や仕組みを採用した時計でも、メンテナンスを必要とし、修理を必要とします。

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