防災無線での「保護」と「発見」の違いとは?分かりやすく解釈

防災無線での「保護」と「発見」の違い違い

この記事では、「保護」「発見」の違いを分かりやすく説明していきます。

「保護」とは?

防災無線で使用されている言葉の「保護」とは、対象となる人物を見つけ出し、無事に保護することに成功したことを意味します。

つまり遭難救助の要請を家族が申請し、その申請が受理されると捜索を行いますがこの時、無事に対象を見つけることができたものを保護と呼ぶのです。


「保護」の使い方

「保護」は、遭難救助申請者や行方不明者の捜索において対象を無事発見し安否を確認したうえで保護対象となった際に用いられます。

例を挙げますと、○○の山中で男性の○○さんを無事保護しましたというような例で使用し、○○さんはこの時、行方不明者であるか、遭難救助申請者になるのです。

なお、行方不明者が見つからないもしくは死亡していた場合、別の言葉で対象の保護ができなかったことを知らせます。


「発見」とは?

「発見」は、防災無線などで用いられる言葉の表現法で、遭難救助要請者又は行方不明者を捜索するうえで、発見には至ったが対象の生命が失われた場合に用いられる表現です。

防災無線は、他の人も聞き入っている可能性がある無線であるため、安易に死亡や死体が確認されたという表現を使用するのは、あまり好ましくなく、暗黙のルールであえて発見と呼び、対象の死という現実をぼかして表現しているのが「発見」になります。

「発見」の使い方

「発見」は、遭難者や行方不明者の遺体を確認した際に使用する言葉で、あえて死という物をぼかして表現しており、事の真相については家族のみに伝えればそれでよしとした表現法です。

何故、その場で公言しないかですが、防災無線で仮に死亡が確認と表現した場合、多くの人が死亡した人の名前などの他様々なことを聞いてしまいます。

これでは遺族側のプライバシーを考えたばあい、あえてぼかして表現する方が望ましいということにつながり、ぼかす表現として用いるのです。

「保護」と「発見」の違い

「保護」「発見」の違いは、対象となるものがすでに死亡しているか、生きていて保護対象になったかという違いです。

防災無線でも誰が死亡したかを発表することで遺族側にあまり良い影響にならないことを考慮し、あえて対象の死亡という事実をぼかすために「発見」と呼ぶことで遺族側に起こり得る問題を回避しています。

まとめ

防災無線上で使用されている言葉、「保護」「発見」の違いは対象となるものの生死が異なります。

保護は無事に対象を保護し、安否が確認できていることですが、「発見」はすでに死亡していることを指す場合が多いです。

何故、その場で死亡と言わないかですが、亡くなった家族のプライバシーが関係しており、何故そのようなところに亡くなった人物は行ったのかという問題が遺族側にのしかかることなどを考慮した場合、一応死亡しているという事実のみを隠して「発見」したとする方が遺族に対して配慮できると踏んでいるためです。

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