「意味」と「意義」の違いとは?分かりやすく解釈

「意味」と「意義」の違い違い

この記事では、「意味」「意義」の違いを分かりやすく説明していきます。

「意味」とは?

「意味」とは、言葉が示す内容のことであり、また言葉がある物事を示すことを指すものです。

『この単語の意味を調べる』や『これは女性を意味するドイツ語です』の様に使われます。

また「意味」には、ある表現・行為によって示されたり、そこに含み隠されている内容を示すこともあります。

例えば、『感謝の意味でプレゼントを贈った』や『発言しない事は賛成の意味に取られる』といった使い方です。

さらに「意味」には、価値がある事や重要性のある事を表現する使い方もあります。

『あの日の深夜までの残業には、大きな意味があった』のような使い方です。


「意義」とは?

「意義」とは、言葉によって表される意味・内容のことを指す言葉です。

『あの言葉の本体の意義』のように使われます。

また「意義」には、その事柄にふさわしい価値を指す言葉としても使われます。

『あの人は、意義深い生活を送っている』のように使われます。


「意味」と「意義」の違い

辞書によると、「意味」とは?「意義」とは?の項に記載した様な言葉で、ほとんど同じ意味だと思えます。

しかし、一般的な使われ方の傾向としては、「意味」の方は、英語の「What」に答える様に、単純に何を表す言葉かを表現するニュアンスが強い場合に使われます。

それに対して「意義」の方は、英語の「Why」に答える様に、その内容の奥にあるなぜのニュアンスが強い場合に使われます。

例えば、『運動の「意味」は何ですか?』と問われた場合と、『運動の「意義」は何ですか?』と問われた場合では、一般的に多くの人は答え方を変えるはずです。

前者の質問には、『走ったり体操したりすることです』と、運動とはどんな事かを説明しようとするはずです。

一方で後者の質問には、『適度に身体を動かす事は人間の健康のために重要だから』の様に、なぜ運動すべきなのかを説明しようとするはずです。

一般的に多くの人は、「意味」「意義」をこの例の様に使い分けているのです。

もちろん、「意味」においても、先に記載した『あの日の深夜までの残業には、大きな意味があった』のように、一般的に「意義」がよく使われるケースでも使われる事があります。

まとめ

「意味」「意義」には、それぞれいくつかの意味がありますが、辞書を見てもほぼ同じと思えます。

しかし、一般的な使われ方の傾向としては、「意味」の方は、英語の「What」に答える様に、単純に「なに」を表す言葉かを表現するニュアンスが強い場合に使われるのに対し、「意義」の方は、英語の「Why」に答える様に、その内容の奥にある「なぜ」のニュアンスが強い場合に使われます。

その例としては、「意味」「意義」の違いの項で例示した『運動の「意味」は何ですか?』と『運動の「意義」は何ですか?』の答え方をイメージすれば理解しやすいと思います。

ただこれは、多くの人が使い分けている傾向を示しているだけで、「意味」もその内容に価値があった事を指す場合にも使われます。

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