「ちょっと」と「少し」の違いとは?分かりやすく解釈

「ちょっと」と「少し」の違い違い

「今日はちょっと寒い」「今日は少し寒い」は、どちらも日常会話でよく使われる表現ですが、「ちょっと」「少し」には違う意味・使い方があります。

この記事では、「ちょっと」「少し」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ちょっと」とは?

「ちょっと」とは、物事の数量・程度がわずかであるさまを指す表現です。

また、その行動が軽い気持ちで行われるさま、かなりのものであるさまなどの意味があります。

簡単に判断することが不可能なさまという意味もありますが、この意味で使う場合には多くの場合、下に打消しの語がつきます。

「ちょっとお答えできません」が具体例です。

「ちょっと」は、「ちっと」という言葉の音が変化したもので、漢字にすると「一寸」または「鳥渡」になります。

「ちょっと」は、人に軽く呼びかける感動詞として使われることもある言葉です。


「ちょっと」の使い方

「ちょっとした」は、大したことではない、わずかないという意味の表現です。

ただし、かなりの、なかなかのという意味で「ちょっとした」と言う場合もあるので注意が必要です。

ちょっと見た感じを指して「ちょっとみ」ということがあります。

「ちょっとみは怖そうな人だ」という形で使います。

「ちょっとやそっと」は、「ちょっと」をやや強めた表現です。


「少し」とは?

「少し」は、数量・程度などがわずかであるさまを意味する言葉です。

「少し」は、「寡し」と書かれる場合もあります。

「少し」の使い方

「少し~」という形で使われます。

また、「少しは理解できる」というように、「少し」を名詞的に使う場合があります。

「ちょっと」と「少し」の違い

「少し」については、基本的に程度・数量がわずかであるという意味しかありません。

それに対し「ちょっと」は、「少し」と同じ意味の他にも、軽い気持ちであるさま、かなりのものであるさまなど様々な意味があります。

さらに「ちょっと」は、呼びかける語としても使えるため、とても便利な言葉です。

「ちょっとした」「ちょっとやそっと」など、「ちょっと」を使った慣用表現はいろいろあります。

ただし、「ちょっと」は、「少し」と比べるとややくだけた表現なので公的な文章を書く際には注意が必要です。

「ちょっと」の例文

・『今日はちょっと早めに終わろう。』

・『この岩はちょっとやそっとでは動かなそうだ。』

・『ちょっと、何してるんですか。』

・『私の父は、ちょっとしたことでもすぐに怒る。』

「少し」の例文

・『今日は少し暑いな。』

・『少しだけ私に時間をくれませんか。』

・『あなたの言うことも少しは分かるけど、やはりここはみんなの意見に従うべきだ。』

・『あと少しで目標金額に到達する。』

まとめ

「少し」はとてもシンプルな言葉であるのに対して、「ちょっと」は様々な意味があります。

「ちょっと」は便利な表現ですが、くだけた印象を与える言葉でもあるため、注意して使うようにしましょう。

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