この記事では、「基準」と「目安」の違いを分かりやすく説明していきます。
「基準」とは?
物事の基礎となるよりどころを意味する「基準」。
また、満たす必要のある一定の要件も意味する言葉です。
何かを判断する際に必要なもので、世の中には、様々な「基準」が設けられています。
そのため、「基準」には、守る必要のあるものといった意味もあります。
「基準」の類語には、「尺度」や「程度」、「規格」、「レベル」、「バロメーター」などがあります。
「基準」の使い方
どんなものの「基準」なのかといった使い方が多く、例えば、「設置基準」や「応募基準」、「安全基準」、「労働基準」、「基準座標」、「基準値」などとなります。
また、文章内で用いる場合には、「基準を超える」や「基準を満たす」、「基準となる」などといった使い方となります。
「目安」とは?
目当てや目標、おおよその基準を意味する「目安」。
箇条書きにした文章を意味する場合やそろばんでも用いられる言葉となります。
おおよその目印や目標となり、厳密な数値などではなく、あくまでも、おおよその数値となります。
「目安」の類語には、「参考」や「引合い」、「指標」、「判定基準」などがあります。
「目安」の使い方
「目安」の使い方には、「目安を立てる」や「目安を付ける」、「目安となる温度」、「目安となる金額」、「目安となる数値」などがあります。
また、おおよその基準となる量を意味する「目安量」や庶民の意見を集まる投書用の箱「目安箱」といった言葉もあります。
「基準」と「目安」の違い
明確な数値があるのか、おおよその数値なのか、といった違いがある「基準」と「目安」。
「基準」の場合、定められた明確な数値を満たす必要がありますが、「目安」の場合は、定められた数値前後でも問題はありません。
例えば、70を「基準」とする場合、必ず70を満たす必要がありますが、70を「目安」とする場合は、69や68でも問題はありません。
これが大きな「基準」と「目安」の違いです。
「基準」の例文
・『やっと、定められた基準をクリアし商品化に成功しました。』
・『ここは、基準を超える数値が出ているため非常に危険です。』
・『残念ながら、それでは、基準には届きません。』
・『厳しい基準をクリアするために、社員一同で知恵を出し合い努力を重ねてきました。』
「目安」の例文
・『一人当たりの単価の目安を決め、お店選びを行いました。』
・『目安を立てたうえで商品選びを行うことで節約することができます。』
・『オーブンを200度にセットし20分を目安に焼いてください。』
・『長袖シャツを着用する目安の温度を調べてみた。』
まとめ
以上のような違いがある「基準」と「目安」。
そのため、これからの言葉を使用する際も確認する場合も、正しい意味を捕らえ、正しい使い分けが必要です。
必ず満たさなければならない場合は「基準」。
おおよその目印には「目安」が基本です。