この記事では、「質素」と「貧乏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「質素」とは?
「質素」とは、贅沢をすることなく、慎ましいことを言います。
また虚飾がなく、素直さがある、世間ずれしていない様子なども「質素」と言い表します。
貧しいといった意味合いで使う場合と、飾り気がなくナチュラルで良いといった意味合いで使う場合とがある言葉です。
「質素な身なりだが、品を感じさせるものがある」「彼は質素な生活をしているが、お金持ちである」「質素に暮らせば何とかなる」などと、使います。
「貧乏」とは?
「貧乏」とは、財産、収入が少なくて、それにより生活が苦しいといった状態を言います。
またそのような人のことを「貧乏人」と言いますが、この言葉は場合によっては相手を侮辱する言葉ともなりますので、自分に使う分には構いませんが、人に対して直接言うことは控えた方がいいでしょう。
またお金は持っていても、ケチケチしてゆとりのない性格であったり、お金を使うことを極端に惜しむような、まるで貧乏が身に着いたような性質のことを「貧乏性」と言います。
この意味で使う場合は実際の生活が「お金持ち」か「貧乏」かは関係がないということになります。
「私は貧乏性だから、1000円の買い物に何日も悩む」「貧乏になって、彼女は性格がすっかり変わってしまった」「若い時は、貧乏でもそれなりに楽しかったものだ」などと、使います。
「質素」と「貧乏」の違い!
「質素」と「貧乏」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉はセットで使われることも多いので同義語と勘違いしやすいのですが、まったく違う意味を持っていますので混同しないように気をつけてください。
「質素」とは贅沢でなく慎ましい、飾り気がないといった意味で、実際にお金持ちであっても「質素」にしている人はいるのです。
一方で「貧乏」とは財産や収入が少なくて生活が苦しいといった意味になります。
つまりお金持ちの人は「質素」にしている場合はあっても「貧乏」ではないという風に覚えておきますとわかりやすくなります。
逆に「貧乏」なのに「質素」にしたくないと言って、さらに借金を重ねるような人もいるわけです。
言葉の意味をしっかり理解して覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「質素」と「貧乏」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの持つ意味を理解して混同しないように気をつけてください。