「横着」
「おうちゃく」という読み方をする「横着」は、私達の周りでも1人や2人くらいはいるのではないかと思います。
そんな人を見ると、「おい、何を考えているんだ?」と大きな声で怒鳴りたくなります。
今回は、この「横着」という言葉について触れてみたいと思います。
「横着」の意味
「横着」とは、「平気で図々しく(ずうずうしく)していること」という意味があります。
もう少し具体的に言うと、「やるべきことをわかっていながら、やらずに済まそうとする怠けたさま」のことを表しています。
このように本来自分がやるべきことを面倒臭がり、怠けて他の人に押し付けるような人のことを「横着な人」と言っています。
横着な人は決して人と誉めることも、賞賛することもありません。
「横着」の言葉の使い方
「横着」という言葉の使い方を見ると、自分の仕事を怠けて全くやらないことなどで使われ、できるだけ楽をして済ませてしまおうとしている人に体質使われます。
そのことから、「横着」な人を「図々しいやつ」とか「ずる賢い人間」という意味でも使われます。
このように「横着」は、人の陰でコソコソ秘密裏に動いているのでないかと思います。
「横着」の例文・短文(解釈)
では、ここから「横着」を使った例文を見ていくことにしましょう。
「横着」の例文1
「いつまでも横着な態度を取っていると、本当にお前は周りの人から見放されてしまうぞ」
このセリフは「横着」している人に対する警告でしょうか。
自分の部下に言っているのか、心ある友人が言っているのか定かではありませんが、何れにしても「横着」なことばかりしている相手に対して苦言を呈しています。
まだ言われているうちはいいのですが、誰も振り向かなくなると、もはや手遅れとなります。
本当に自分が困った時に助けてくれることがないのです。
それだけに日頃からの行動がものを言ってくることになります。
「横着」の例文2
「やっと取れた休日は、これまであまりにも仕事が忙しくて、何もやる気が起こらず、つい横着してしまった」
忙しい毎日が続き久しぶりに取れた休みの日は、疲れて何もする気力が起らないということがあります。
それを「横着」と言うべきなのかは難しいことですが、せっかくの休みなので、ゆっくりと身体を癒すことも必要でしょう。
ここであえて「横着」という言葉を使うこと自体、大変珍しいことではあります。
「横着」の例文3
「彼はとても横着者なので、自分の部屋の掃除すらやらないのです」
本当に「横着」な人は、何も全くやりませんね。
この例文のように自分の部屋を掃除しなくても、部屋のゴミや汚れに無頓着です。
それだけではなく、もしかすると部屋から出て来て食事をすることも面倒に思う人もいるでしょう。
まるで、動物のナマケモノのような人種なのでしょうか?堕落した人は、1度楽を覚えると自ら動こうという意志が働かなくなるのでしょうね。
「横着」の例文4
「たとえ今の仕事が嫌なことであっても、横着せずに、最後まで責任を持ってやり遂げるべきだ」
最近の若い人達は、面倒なこと、難しそうなことを嫌い避けようとする傾向があります。
特にビジネスの世界ではその傾向が顕著で、自分でやり遂げようとする意志がかんじられません。
まさに「横着」という言葉が当てはまる人達です。
しかし、そのようなことばかりしていると、ビジネスマンとして失格であることは言うまでもありませんし、これからも期待することは望めないでしょう。
少々出来が悪くても、自分からチャレンジしていこうと思う姿勢がある人は、大いに期待ができます。
逆に言えば、そんなふうに攻めの姿勢で、苦労することで、色々な経験が蓄積されているのですから、もっと積極的に進んで欲しいですね。