この記事では、「悟りを開く」と「解脱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悟りを開く」とは?
「悟りを開く」には、心の迷いが晴れて、真理を会得することという意味があります。
仏教でいう「迷い」とは、心が煩悩に見出されている状態のことです。
人間には、根源的な煩悩として貪・瞋・痴があるとされています。
貪はむさぼり求める心、瞋は怒り恨むこと、痴は真理を悟ることができない無知のことを意味します。
真理とは、真実で永遠不変の法則のことです。
「解脱」とは?
「解脱」には、悩みや迷いなどの煩悩による縛りから自由になること、自由の境地に達することという意味があります。
また、悟ることを意味しています。
悟るとは、物事を明らかにして自分のものにすることです。
隠れているものを察知して、つかみ取ることを意味しますが、特に仏教では迷いを取り払って真理を得ることをいいます。
「悟りを開く」と「解脱」の違い
「悟りを開く」は、真理を十分理解して自分のものにすることを意味します。
「解脱」とは、悟ることです。
悟るは心の迷いを去って真理を得ることを意味するので、「悟りを開く」と同じような意味になります。
しかし、「解脱」には自由の境地という意味が含まれていて、この点がやや「悟りを開く」と異なります。
まとめ
「悟りを開く」も「解脱」も主に仏教で使用される言葉で、難しく感じるかもしれませんが、この2つの言葉はほぼ同じ意味を持っています。