この記事では、「匿名加工情報」と「仮名加工情報」の違いを分かりやすく説明していきます。
「匿名加工情報」とは?
「匿名加工情報(とくめいかこうじょうほう)」とは、「特定の個人を識別できないように、個人情報を加工してその情報を復元できないようにしたもの」を意味しています。
2015年の個人情報保護法改正によって、この「匿名加工情報」が定義されましたが、匿名性が非常に高いため、「個人情報利用の目的(目的外利用も含む)の公表」をしなくても良いことになっています。
「仮名加工情報」とは?
「仮名加工情報(かめいかこうじょうほう)」とは、「特定の個人を識別できないように、他の情報と照合しない限り特定の個人を識別することができないように加工されたもの」を意味しています。
2020年の個人情報保護法改正によって、この「仮名加工情報」が定義されましたが、他の情報と照合すると個人が特定できるため、「利用目的の公表をできるだけすべき・目的外利用の禁止」が定められています。
「匿名加工情報」と「仮名加工情報」の違い!
「匿名加工情報」と「仮名加工情報」の違いを、分かりやすく解説します。
「匿名加工情報」と「仮名加工情報」はどちらも「個人情報保護法と関連する概念」ですが、「匿名加工情報」とは「個人情報を加工してその情報を復元できないようにしたもの」を意味していて、「仮名加工情報」のほうは「個人情報を加工して他の情報を照らし合わさない限りは、その個人を特定できないようにしたもの」を意味している違いがあります。
つまり、「匿名加工情報」のほうが「仮名加工情報」よりも「個人情報保護のセキュリティレベルが高く、本人を原理的に特定できない(非常に特定しづらい)」という違いを指摘できます。
まとめ
「匿名加工情報」と「仮名加工情報」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「匿名加工情報」とは「特定の個人を識別できないように個人情報を加工して復元できないようにした情報(2015年の個人情報保護法で定義)」を意味していて、「仮名加工情報」は「他の情報と照合しない限り、特定の個人を識別することができないように加工された個人情報(2020年の法改正で定義)」を意味している違いがあります。
「匿名加工情報」と「仮名加工情報」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。