この記事では、「流石」と「見事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「流石」とは?
「流石」の読み方は「さすが」。
同じような意味を持つ類語として、「なるほど」、「さしもの」、「樽にたがわず」などがあります。
「流石」とは、評判または期待通りで、その事実を確認した後、改めて感心する様子を意味します。
また、一応認めているものの、その一方でそれと反対する感情を抱く際にも用いられることがあります。
「流石」の使い方
「流石」の使い方としては、「流石に無理」、「流石です」、「流石にできない」などが主な使い方となります。
改めて改心する様子という意味となる「流石ですね」や「流石一流企業だ」といった使い方のほか、異なった使い方として、「流石に腹が立った」や「流石に飽きてきた」などといった使い方もあります。
そのため、同じ「流石」でも使い分けが必要となります。
「見事」とは?
「見事」の読み方は「みごと」。
同じような意味を持つ類語として、「立派」、「あざやか」、「すっきり」などがあります。
対義語には、「不細工」、「貧相」、「貧弱」などがあります。
「見事」とは、素晴らしい様子や立派な様子を意味します。
「見事」の使い方
「見事」の使い方としては、「見事な出来栄え」、「お見事です」などとなります。
すばらしい様子を表す、「見事な」や「お見事」といった使い方に加え、完全である様子を表す使い方として、「ものの見事に」などといった使い方もあります。
そのため、同じ「流石」でも使い分けが必要となります。
「流石」と「見事」の違い
「流石」と「見事」は全く同じ意味ではありません。
明確な違いがあり、「流石」は、何か物事に対し改めて感心する様子。
そして、「見事」は、立派な様子となります。
どちらも、誉め言葉となりますが、「流石」は、改めて感心するといった点が大きなポイントとなります。
そのため、英語表記でも、「流石」と「見事」は異なります。
英語表記で「流石」は、“as expected”、“that’s great”、“still”。
「見事」は、“excellent”、“excellent”、“completely”となります。
「流石」の例文
・『目上の人に「流石ですね」とは安易に使用してはいけないと初めて知った。』
・『流石に沖縄でも、冬は半袖では寒いと感じる。』
・『流石の君でもできないだろうと言われ、非常に悔しかった。』
・『1時間ぶっ通しの講演会は、流石に疲れました。』
「見事」の例文
・『今年の春も校内の桜が見事に咲き誇っています。』
』 ・『母が作った料理があまりにも見事な出来栄えで驚いた。』
・『ここの夜景は、見事で見ごたえがあります。』
・『今回の作品は、見事な名推理でした。』
まとめ
以上が「流石」と「見事」の違いとなります。
どちらも、誉め言葉として使用される言葉となりますが、使用する場面や相手、内容などによって異なるため、その点には注意が必要です。
また、同じ、「流石」や「見事」でも、少し違ったニュアンスで使用することもあるため、その場に適した使い方が大切です。