この記事では、「頑張る」と「踏ん張る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「頑張る」とは?
「頑張る」とは、ある物事を成し遂げようとする、困難に耐えて努力するという意味があります。
また悪い意味もあり、我を張ったり、意見を押し通そうとする、ある場所から動こうとしないといったことも「頑張る」と言います。
いい意味なのか、悪い意味なのか前後にある言葉から判断するようにしましょう。
「頑張る」の使い方
「頑張る」とは、いい意味、どちらかと言えば悪い意味と二通りで使うことができます。
「仕事を頑張る」「嫌がらせに負けず頑張る」などという場合は、あることを成し遂げようとしている、困難に耐えて努力しているといったいい意味になります。
一方「新参者は入れないと彼が頑張っている」「反対意見を言って頑張る」「要請には応じず頑張る」などと、言いますと自分の主張を強くしている、我を張る、ある場所を占めている、動こうとしないといった意味になります。
「頑張る」はいい意味では前向きに立ち向かう人、悪い意味では頑固な人といったように印象が変わる場合がありますので注意してください。
「踏ん張る」とは?
「踏ん張る」とは、足に力を入れて立つ、倒れたり動いたりしないようにするという動作を言います。
また精神面では辛い気持ちを我慢して「頑張る」、人に従わずに自分の主張を通そうとするといった意味もあります。
「踏ん張る」の使い方
「踏ん張る」とは、動作的には、足に力を入れて立つことで、倒れたり動いたりしないようにすることです。
例えば「土俵際で踏ん張る」などとよく使われます。
もう一つの使い方としては、辛い、苦しいといった気持ちを我慢して「頑張る」ことです。
他人に従わず自分のやり方を通すといった時にも使います。
またもう少しで倒れそう、潰れそうといったところを、ぎりぎりで守っている、持ちこたえているといった時も「踏ん張る」と言い表すことができます。
「頑張る」と「踏ん張る」の違い
「頑張る」と「踏ん張る」は、どちらも自分の意見、やり方などを押し通そうとする、我を張るといった意味合いは共通しています。
違いは「頑張る」とは、困難に耐えて努力をするという意味に対して、「踏ん張る」とは、足に力を入れて立ち、倒れたり動いたりしないようにするといった意味であることです。
例えば「土俵際で頑張る」と「土俵際で踏ん張る」はどちらも負けないように粘るといった意味合いは同じですが、実際に使うのは「土俵際で踏ん張る」となります。
「頑張る」と「踏ん張る」は、精神的な意味では同じようなものですが、行動、動作はまったく違う意味となっていますので混同しないようにしてください。
「頑張る」の例文
・『守衛が頑張っているので、部外者は通ることができない』
・『ずっと反対意見を言って頑張ってきたが、最近疲れてきた』
・『家を建てたいので、夫婦共働きで頑張る』
・『何度失敗しても頑張る姿に頭が上がらない』
「踏ん張る」の例文
・『何とか踏ん張っているが、来年はこの店もどうなるかわからない』
・『辞めずに踏ん張ると言っていたが、数か月後にはいなくなった』
・『そう簡単に相手の言いなりにはならない、まだまだ踏ん張るよ』
・『先生がいくら踏ん張っても、廃部になるのは時間の問題だろう』
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「頑張る」と「踏ん張る」二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を理解して、使い分けてください。