「保持」と「確保」の違いとは?分かりやすく解釈

「保持」と「確保」の違い違い

日本語には似た様な意味を持つ言葉が存在しており、使い分けに迷うケースもあります。

「保持」「確保」という言葉も改めて考えてみると、使い分けが困難だと感じる人が少なくありません。

なのでその2つの言葉の違いを、きちんと理解しておくべきです。

「保持」とは?

保持は、「ほじ」という読み方であり、保ち続けるや持ち続ける、いう意味を持つ言葉です。

持つという意味合いがある言葉と言うと、物理的な道具に対して用いる言葉とイメージする人が多かったりします。

実際にこの保持という言葉は、道具に対して持ち続けているといった使い方も可能です。

ですがその一方でこの言葉は、心理学的な意味でも用いられる言葉となっています。

具体的には経験や学習、記憶といった物理的ではないモノを保存している意味合いで、この保持という言葉を用いる事が可能です。

つまりは物理的に手に持っているという状態だけでなく、頭の中で記憶として保存している状態に対しても使用出来ます。


「確保」とは?

確保は、「かくほ」という読み方で、漢字が示す様に確実に保って放さないという意味合いの言葉となります。

或いは、既に存在している状態をそのまま確実に維持するという意味や、身体を取り押さえて捕まえるといった意味合いも持っているのです。

なので物理的なモノを確実に手に入れたり、手に入れた状態をそのまましっかりと維持するという意味合いの言葉として使用されます。

同時に確保は、安全を保ち維持するといった意味としても使用される言葉であり、どういった意味合いで用いられているかは、前後の文脈や会話等から推測して判断する事になるのです。


「保持」と「確保」の違い

保持を道具等の物理的なモノに対して用いる場合は、手にした状態を維持し続けている様に対して用いる事になります。

一方の確保は所有している状態を維持しようとしたり、手に入れた状態を望む場合にも使用する事が可能です。

同時に例えば犯人を確保する、という形で身柄を取り押さえるという意味合いとしても、用いる事が出来ます。

更に保持は心理学用語として用いられるという側面があり、学習や経験といった記憶に対しても用いられる言葉です。

注意点としては、基本的には保持はある程度長い期間維持している際に使用されます。

一方の確保は、確実に手に入れたり、入れようとする様に対し用いられたり、既に手に入れた状態等を確実に保ち続けるという意味合いでも用いられるので、長さは問題ではないです。

「保持」の例文

・『機密性の高いデータを問題なく保持出来るのは、あなたしかいません』

・『私は食品を新鮮なまま、保持する事が出来ます』

「確保」の例文

・『セールに出すための商品は、既に確保しています』

・『警察が逃亡していた容疑者の身柄を、遂に確保しました』

まとめ

保持とはある程度の期間、何かを保ったり手に持ったり、記憶を保持するという意味合いを持つ言葉として利用可能です。

一方の確保は、確実に状態を保ったり、手に入れたり、取り押さえて捕まえるという意味を持つ言葉となっています。

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