この記事では、「追加」と「追記」の違いを分かりやすく説明していきます。
「追加」とは?
あとから増やすこと、つけ加えて不足を補うことを意味する言葉です。
読み方は「ついか」です。
すでにある、ものの量や数を増やすときに使用します。
例えば、「レストランで、デザートを追加注文した」などといいます。
数えられるものに対してだけではなく、「燃料を追加する」や、「追加合格の知らせが届いた」などという使い方もします。
「追加」の類語には、「添加」【てんか】や、「付加」【ふか】、「加算」【かさん】などがあります。
対義語は、「削減」【さくげん】や、「削除」【さくじょ】などです。
「追記」とは?
書きもらしたことなどをあとから書き加えること。
また、その文のことです。
読み方は「ついき」です。
「追」という文字には、おう、おいかける、あとからもう一度行うという意味があります。
そして、「記」という文字は、しるす、書きしるすという意味があります。
「追記」は、「追ってしるす」という意味になります。
「記」という文字が入っているので、「追加」とは違い、文章を足すとき以外には使えません。
また、もとの文章に付け足して書くことを表すので、文章の内容を修正するときや、部分的に直すときには使いません。
その場合は、「加筆」【かしつ】などを使います。
ビジネスメールなどでよく使用され、「追記」、「追記する」、「追記事項」などと使われます。
絵や表などを追加するときには、「追記」とは書きません。
もともとの文章に関係のあるものも、そうでないものも、「追記」として書き加えることが可能です。
加えた文章そのものを「追記」と呼ぶので、「追記を確認してください」という使い方が出来ます。
「追加」を使う場合には、「追加した文章を確認して」と言ったほうが伝わりやすくなります。
「追加」と「追記」の違い
「追記」は、文章を加えることを表現するときに使う言葉です。
それに対し、「追加」は、すでにあるものに対し、あとから足すことを表していて、文章に限らず、すべてのものに対して使えます。
「連絡事項を追加する」と表現することは出来ますが、「グラスにビールを追記した」と表現すると間違いになってしまいます。
「追加」のほうが、幅広い対象に使う表現になります。
「追加」の例文
・『クレジットカードの契約情報の追加登録を、行った』
・『大好評だったので、追加発注の申し込みをした』
「追記」の例文
・『追記:今週は在宅勤務を実地していますので、ご用がありましたら、事務所ではなく携帯電話にご連絡をお願いします』
・『追記事項をご確認ください』
まとめ
「追加」と「追記」の違いについてまとめました。
「追加」は「追記」よりも広い範囲に対して使えます。
「追記」は、文章をもとの文に加えるときに使う言葉ですが、「追加」は文章に対して使うとは限りません。
違いを知って、役立ててください。