この記事では、「運転」と「操縦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「運転」とは?
「運転」とは、(1)大きな機械を作動させること。
(2)列車や自動車などを操作して走らせること。
(3)資金などをうまく運用し活用することや、やりくりすること。
を指す言葉です。
機械や乗り物を操作する事を指す言葉から派生して、『運転資金』の様に、会社経営を運営する場合の用語としても一部使用されています。
会社経営において大きな要素である資金調達は、まさに会社を運転する事だと言う事で、この様に使用されるのです。
「操縦」とは?
「操縦」とは、(1)可動式の機械(機械装置を含む)全体を思いどおりに操り移動させること(2)思いのままにあやつり動かすこと。
特に飛行機に関してこの用語を用いる。
(3)人を思い通りにあやつること、他者を自分の思惑どおりに行動させること。
を指す言葉です。
これは操り人形やロボットを「操縦」するイメージから来ているだろうと言えます。
「操縦」も「運転」同様、機械類や乗り物を操作する場合に使用され、他の一つとして他者を操ると言う意味を持つ言葉と言えます。
「運転」と「操縦」の違い
上記の「運転」と「操縦」の各(1)(2)では、同じ意味の様にも取れますが、実際にどの様な使用の違いがあるか、もう少し事例を上げて考えたいと思います。
まず、機械装置では「運転」が一般的に使われるものとしては、発電所や各種プラント等があり、「操縦」はコンテナを船に積み下ろしするためのふ頭にある大型のガントリークレーン等に使われます。
また、乗り物に関しては、「運転」は列車や自動車や自転車等に使用され、飛行機や船舶や宇宙船等では「操縦」が使用されるのが一般的です。
ただし鉄道関連では、電車・気動車・機関車を「運転」するではなく、「操縦」するが使用されるケースもあり、「運転」がメインではありますが、いずれも使用されるとも言えます。
こうした使用例を見ても、「運転」と「操縦」の違いは余り明確ではなく、慣習的と言えるように思えます。
しかし、傾向としては「運転」よりも「操縦」の方が、より訓練を積む必要がある難しい操作を指すとも言えます。
まとめ
「運転」も「操縦」も、機械装置や乗り物を操作して動かす事を指す言葉です。
その使い分けには、明確な定義はなく、慣習的に使い分けられていると言えます。
ただし、「運転」よりも「操縦」の方が、操作が難しく、習熟するのに多くの訓練を要する場合に使用されている傾向があるとも言えます。
また、それぞれ機械装置や乗り物を操作して動かす事から派生して、「運転」は資金などをうまく運用し活用することや、やりくりすることを指す言葉として使用され、「操作」は人を思い通りにあやつること、他者を自分の思惑どおりに行動させることを指す言葉としても使われます。
こちらの使われ方では、「運転」と「操縦」は全く違う言葉・単語と言えます。