この記事では、「速報」と「朗報」の違いを分かりやすく説明していきます。
「速報」とは?
「速報」には「速い」という文字が用いられています。
そのことからわかるように「速く報じる」という意味となります。
特に事件や重大な事項について、速く報じるといった意味となり、何か大きなことが起きた際に最も速く伝えられるものとなります。
そのため、「速報」の時点では、大まかな内容しか伝えることができない場合があります。
そのため、より詳しい報告として、「詳報」という言葉があります。
「速報」の使い方
「速く報じる」といった意味から、ニュース速報、選挙速報、地震速報、開票速報、結果速報、防災速報、緊急地震速報などのように、○○速報といった使い方が多くなります。
「朗報」とは?
「朗報」に使用されている漢字「朗」には、明るい、晴れ晴れとした、といった意味があります。
そのことから、「朗報」には、嬉しい知らせ、喜ばしい知らせ、といった意味があります。
自分自身にとって、非常に良いことが報告されるということになり、「朗報」において、「速報」のようなスピードは求められていません。
残念ながら、報告はいつも嬉しいものばかりではありません。
そのため、悲しい知らせ「悲報」、悪い知らせ「凶報」といった言葉もあります。
「朗報」の使い方
嬉しい知らせ、喜ばしい知らせ、といった意味から、朗報が入る、朗報が届いた、朗報です、朗報を伝える、朗報を待つ、朗報を聞く、朗報が寄せられる、朗報に沸いた、など、朗報の後に動詞が加えられ意味を果たす使い方が多くなります。
「速報」と「即報」の違い
報告される、伝えられる、内容の良し悪しに関係なく、スピード重視で伝えられるのが「速報」。
それに対し、スピードなど関係なく、自分自身にとっていい報告、嬉しい知らせを意味するのが「朗報」となり、「速報」と「朗報」には、まったく違った意味があると言えます。
「速報」の例文
・『緊急地震速報が鳴ると、毎回、慌ててしまう私です。』
・『テレビでニュース速報の音を聞くたび、何が起きたのか、と不安になります。』
・『なぜ、選挙終了時間の20時ちょうどに当選確実の速報が流れるのか不思議に思います。』
・『有名人カップルが結婚したとニュース速報が流れ、微笑ましい気持ちになりました。』
「朗報」の例文
・『息子が大学受験に合格したと仕事中の私に朗報が届きました。』
・『日本人選手が金メダルを取ったと朗報が届きました。』
・『合格発表の日、職員室には生徒からの多くの朗報が寄せられています。』
・『「ダイエットしたい人に朗報です」という謳い文句を信じてもいいのだろうか。』
まとめ
以上が、「速報」と「朗報」の違いです。
この「速報」と「朗報」には、大気な違いがあり、必ず的確な使い分けが必要です。
そのため、今、どちらの言葉の利用が適しているのか考えたうえで、明確に使い分けるが大切です。