この記事では、「主観的」と「主体的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「主観的」とは?
「主観的」とは、表象・判断が、個々の人間や、人間間の心理的性質に依存しているさまや、自分ひとりのものの見方・感じ方によっているさまを意味する言葉です。
『それは、あなたの主観的な考え方に過ぎません。』のように使われます。
この事例のように、「主観的」には独りよがりや、偏った見解と言った少しネガティブなニュアンスで使われる事の多い言葉です。
もちろん、この「主観的」の反対語は「客観的」です。
「主体的」とは?
「主体的」とは、自分の意志・判断に基づいて行動するさまを意味する言葉です。
『町内会の婦人部が、主体的に毎週公園の掃除をしています。』や『ビジネスマンは常に主体的に仕事に取り組む事が求められます。』のように使います。
この「主体的」の反対語は、「受動的」や「従属的」が、挙げられます。
「主観的」と「主体的」の違い
「主観」も「主体」も、元々は哲学用語の英語の「subject」を和訳したものです。
従って、当初は「主観」と「主体」は全く同一の意味だったのです。
しかし、「主観」と「主体」は次第に区別して使われるようになって来ました。
その区分としては、「主観」は自分だけの考えや判断と言う認識を指し、「主体」は自分の判断に基づく行動と言う行動を指す言葉となったのです。
そこに事例文で示した様に、「主観的」は少しネガティブなニュアンスが、「主体的」にはポジティブなニュアンスが加わる変化を遂げて、現在の使い分けが次第に定着したのです。
こうして、「主観的」とは、表象・判断が、個々の人間や、人間間の心理的性質に依存しているさまや、自分ひとりのものの見方・感じ方によっているさまを意味する言葉となり、「主体的」とは、自分の意志・判断に基づいて行動するさまを意味する言葉となったのです。
すなわち「主観的」は自分だけの考えや判断と言う認識を指し、すこし独りよがりと言うネガティブなニュアンスを持つ言葉となり、一方の「主体的」は自分の判断に基づく行動を指し、指示される事なく行動すると言うポジティブなニュアンスの言葉となったのです。
従って現在では、2つの言葉は意味もニュアンスも違い言葉に分化しているのです。
まとめ
「主観」も「主体」も、元々は哲学用語の英語の「subject」を和訳したもので、当初は「主観」と「主体」は全く同一の意味でした。
しかし両言葉は、次第に区別して使われる様になりました。
そして今日では「主観的」は自分だけの考えや判断と言う認識を指し、すこし独りよがりと言うネガティブなニュアンスを持つ言葉となり、一方の「主体的」は自分の判断に基づく行動を指し、指示される事なく行動すると言うポジティブなニュアンスの言葉となったのです。
今日のビジネスマンは指示待ちではなく、「主体的」に仕事に取り組む事が強く求められており、この「主体的」の意味をしっかりと理解しておくことが大切です。