この記事では、「ライフライン」と「インフラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ライフライン」とは?
「ライフライン」は英語の「lifeline」のことですが、外来語として日常的に使われている言葉です。
英語の「lifeline」は「liefe/ 生命」と「line/綱」からできている言葉で、まさしく命綱という意味になります。
海上や水中でトラブルが起きた時には綱を頼ることが多いいのでこう呼ぶのでしょう。
日本での「ライフライン」は「生命線」の意味で、ガス、水道、電気や交通機関などを示します。
現代社会ではこれらの設備や施設が整っていないと、日常生活に大きな支障が出ます。
地震や洪水などでライフラインが切断され、水や電気などが届かなくなると命に関わることになるので、災害時にはライフラインの確保はとても重要な課題になります。
「インフラ」とは?
「インフラ」は英語の「infrastructure」(インフラストラクチャー)を短くした和製英語で、英語圏で「infra」と言っても意味は通じないでしょう。
英語の「infrastructure」は「infra/下部」と「structure/構造」からできている言葉で、「下部構造」や「基盤」と訳されます。
日本では「インフラが整っている」など「インフラ」という言葉はしばしば耳にします。
これは生活する上での基盤が整っていることを意味しています。
具体的に説明すると下水道が通っていて、電気やガスの供給もあり、学校や病院などの施設や、食料や日用品を購入できるお店や公共交通機関があることになります。
「ライフライン」と「インフラ」の違い
「ライフライン」と「インフラ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ライフライン」と「インフラ」はどちらも生活に欠かせない設備、物、施設などを表します。
しかしこのふたつの言葉の使われ方は違っています。
「ライフライン」という言葉は、よく「ライフラインの確保」「ライフラインが途切れた」のように災害時に使われることが多くなって言います。
災害時では命の危険にさらされている人が多く、そんな中で水や食料が供給されない、寒さや暑さから身を守れない、外部と連絡が取れないとなると大変なことになります。
その一方で「インフラ」は、社会生活を送るために欠かせないものの、「インフラ」が整っていないことで即命に関わるというニュアンスはありません。
インフラが整っていないと不便ですが、それでも生活することは可能です。
中には自ら好んで「インフラ」が整っていない山奥で暮らす人もいます。
まとめ
「ライフライン」と「インフラ」はどちらも似たような意味を持ちます。
しかしより深刻な状況で使われる言葉は「ライフライン」になります。
また社会生活を営む上で必要とされるのが「インフラ」です。
現在ではインターネットは重要な「インフラ」になっていますが、ひと昔前にはインターネットはそのような立場ではありませんでした。
このように時代の変化とともに「インフラ」も変化していきます。