この記事では、「面倒」と「手間」の違いを分かりやすく説明していきます。
「面倒」とは?
「面倒」の意味は以下の通りです。
1つ目は「解決するのが困難な様子」という意味で、複雑だったり、時間がかかったりしてわずらわしい様子を言います。
2つ目は「人の世話をすること」という意味で、身の回りことや仕事など、人の為に色々と行動してあげる様子をいいます。
3つ目は「体裁が悪いこと」という意味で、人目に付くと見苦しいと思われる様子を言います。
上記に共通するのは「無駄に手がかかる」という意味です。
「面倒」は、「めどうな」が変化した言葉で、漢字は当て字です。
「目」は「見る」という意味、「どうな」は「無益に浪費すること」という意味で、「見るだけ無駄な浪費」が元の意味になります。
「面倒」の使い方
「面倒」は「解決するのが困難な様子」「人の世話をすること」「体裁が悪いこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「面倒だ・である」と使われたり、形容詞として「面倒な」と使われたりします。
「面倒に巻き込まれる」は、外部で面倒なことが起こり、自分も関係者にされてしまうという意味です。
基本的に、ものごとが複雑で時間がかかり、わずらわしい、やりたくないと思う気持ちが含まれた言葉です。
「手間」とは?
「手間」の意味は以下の通りです。
1つ目は「あることをするのに必要な時間や労力」という意味で、一つのものごとが終わるまでにどれだけ人の手がかかるかを表します。
2つ目は「手間賃の略」という意味で、労働に対して支払う賃金のことを言います。
3つ目は「手間賃を支払う仕事・またはその仕事をする人」という意味で、賃金を貰える仕事や、その労働者のことを言います。
上記に共通するのは「労力と時間がかかる」という意味です。
「手間」の使い方
「手間」は「あることをするのに必要な時間や労力」「手間賃の略」「手間賃を支払う仕事・またはその仕事をする人」という意味で使われます。
名詞として「手間がかかる・かかった」「手間取る・手間取った」と使われたり、「片手間」「手間暇」など複合語として使われたりします。
基本的に、物理的にかかる時間や労力のことであり、度合いの大きさやわずらわしいなどの感情までは含みません。
「面倒」と「手間」の違い
「面倒」は「解決するのが困難で煩わしいと思う気持ちのこと」という意味です。
「手間」は「物理的にそれにかかる時間や労力自体のこと」という意味です。
「面倒」の例文
・『パスポートを取得する為には面倒な手続きがある』
・『彼は怒っていたので、何か面倒を起こさなければいいと思っている』
・『あまりにも相手がしつこくて、断るのも面倒になってきた』
・『可愛がっていたペットなので、最後まで面倒を見てあげたい』
「手間」の例文
・『もっと手間を省く方法を考えよう』
・『全て手作業なので余計に手間がかかる』
・『手間暇かけて作った料理なので味わってほしい』
・『手間を払っても人手が欲しい時期だ』
まとめ
今回は「面倒」と「手間」について紹介しました。
「面倒」は「複雑でわずらわしい気持ち」、「手間」は「必要とする時間や労力」と覚えておきましょう。