この記事では、「あてつけ」と「こじつけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あてつけ」とは?
「あてつけ」は「皮肉」とも言え、わざと相手が嫌な思いをするようなことをいう、非難する、といった意味があります。
また、わざと反対のことを言ったり、嫌みを言ったり、といった意味や男女が仲の良い状況を人に見せつけるといった意味もあります。
嫉妬や不満、ねたみ、そねみ、といった人間特有の感情がもたらすともいえる「あてつけ」。
自分の気持ちをうまく相手に伝えることができない、そんな状況下にいる人が行う行為となります。
「あてつけ」の使い方
「あてつけ」は、相手に対する行為となることから、「あてつけのように見せつける」、「あてつけのような言い方をする」、「あてつけのような態度」などといった使い方となります。
また、「あてつけがましい」といった言葉もあり、意味はあてつけのような態度が露骨に出ていることとなります。
「こじつけ」とは?
実際には関係のないことに対し、強引に理由をつけ、それがありえるかも正解かのようにふるまうこと、つじつま合わせることを意味する「こじつけ」。
「こじつけ」によって、強引に正当化するといったものとなります。
そのため、「こじつける」といった使い方よりも、相手に対し文句を言うような時に用いられることが多い言葉となります。
「こじつけ」の使い方
「こじつけ」の場合、「こじつける」といった使い方のほか、「こじつけを言うな」、「こじつけるな」といったように「こじつけ」を言う相手に対し文句を言うような使い方が多くなります。
「あてつけ」と「こじつけ」の違い
「あてつけ」と「こじつけ」は、基本的に全く異なった意味を持つ言葉です。
「あてつけ」は、相手が嫌がるようなことをわざと言ったり態度として表したりする一方、「こじつけ」は、強引な方法で正当化することを意味します。
このように全く異なった意味を持つ言葉ですが、1つだけ共通点があります。
それは、どちらも、人からあまりよく思われない行為であるということです。
「あてつけ」の例文
・『ママ友が急にあてつけのような行動をとってきたのには、驚きました。』
・『イライラしていた私は、子供にあてつけのような態度を取ってしまいました。』
・『あてつけのような言い方は、直しなさい。』
・『彼女のあてつけがましい態度には、嫌気がさします。』
「こじつけ」の例文
・『部長が言っていることは、何の根拠もないこじつけばかりです。』
・『何でもかんでも、こじつけることはやめなさい。』
・『勝負は決まっている。だから、こじつけはやめてください。』
・『こじつけばかりを言う人は、周りから嫌われます。』
まとめ
「あてつけ」の「こじつけ」も、決して良いことではありません。
相手を不愉快にさせる行為であり、どちらも行わないよう注意する必要のある行為となります。