この記事では、「英知を結集する」の意味を分かりやすく説明していきます。
「英知を結集する」とは?意味
「英知を結集する」とは、色々な優れた知恵や才知を集めて一つにすることを意味する言葉です。
「英知」 の「英」は、優れている様や優れている人を意味し、「英断」や「英才」や「英雄」で使われているのと同じ用法です。
従って「英知」は優れた知恵・知識・才知の意味となります。
また「結集する」は集めて一つにする意味であり、「英知を結集する」は冒頭に記した意味となるのです。
「英知を結集する」の概要
「英知(えいち)を結集する」と同じ読みで「叡知(えいち)を結集する」と表記する慣用句もありますが、この2つの言葉には、どんな違いがあるのでしょうか?
「叡知」の「叡」の漢字の意味は 、賢い事や聡明な事であり、従って「叡知」は優れた知恵や、深く物事の道理に通じる才知の意味となります。
これは、ほぼ「英知」と同じ意味と言えます。
また「叡智」と表記する場合もありますが、「智」は知恵や物事を考える能力を指し、「知」の場合には知識・知恵の両方の意味を持つのに対して、より知恵のニュアンスが強いと言えます。
以上の事から、ほんの少しニュアンスは違いますが、「英知を結集する」と「叡知を結集する」と「叡智を結集する」は、ほぼ同じ意味と言えます。
「英知を結集する」とは、色々な優れた知恵や才知を集めて一つにすることを指すと前項で記載しましたが、どの程度の知恵や才知を結集する場合に使うのが妥当なのでしょうか? 「世界の英知」や「日本の英知」を「結集する」と使うのは問題ないでしょう。
では、「我が社の英知」や「我が大学の英知」や「我がサークルの英知」はどうでしょうか?これは自分が属するある程度限られた組織内の優れた知恵を「結集する」ことを意味し、「英知を結集する」と使うのは、オーバーな表現と言えるかも知れません。
会社や大学やサークルが、ある分野で日本や世界の水準のトップを走っているならまだしも、そうでなければ組織外から見れば違和感のある表現と言えるでしょう。
そんな場合には「英知」ではなく「知恵」を使った方が無難と言えるでしょう。
「英知を結集する」の言葉の使い方や使われ方
「英知を結集する」は『世界中を恐怖に陥れている感染症のワクチンや治療薬の開発には、世界の英知を結集する必要がある。
の様に使われます。』
「英知を結集する」の類語や言いかえ
「叡知を結集する」や「叡智を結集する」と表記を変えても「英知を結集する」と同じ意味で、同義語と言えます。
類語や言い換えとしては、「すべての知恵を結集する」や「英知を集結させる」などがあるでしょう。
まとめ
「英知を結集する」とは、色々な優れた知恵や才知を集めて一つにすることを意味する慣用句です。
「叡知を結集する」や「叡智を結集する」と表記する場合も、意味としてはほぼ同じとなります。