この記事では、「日本史A」と「日本史B」の違いを分かりやすく説明していきます。
「日本史A」とは?
高校過程で学ぶ「日本史A」の単位数は2単位です。
主に高校でも普通科ではなく工業高校、商業高校といったような専門分野を学ぶ高校で選択されるものとなります。
「日本史A」で学ぶ範囲は、主に近現代史です。
江戸時代の末期から開国以降となり、特に戦争について多く取り扱っており、一般常識として得ている必要のある内容となります。
2単位しかないため、その分、内容の範囲も狭いのが特徴です。
このように聞くと、範囲が狭く、また、近現代史という身近な分野となるため、受験で使用する科目としては楽ができると思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
大学入試において、「日本史A」を利用できる大学はほとんどありません。
国公立大学入試に必要な科目においても、「日本史A」は含まれません。
このようなことから、大学入試を踏まえた普通科では「日本史A」が選択されることはなく、高校卒業後、就職する人が多い工業高校や商業高校などで「日本史A」が選択されているのです。
「日本史B」とは?
高校過程で学ぶ「日本史B」の単位数は4単位です。
主の普通科で選択されることが多く、非常に広範囲となります。
そのため、高校によっては、最後まで学びきることができないところもあるほどです。
「日本史B」の学習範囲は、原始時代、古代から始まります。
その後、現代にいたるまで学ぶものとなります。
時間が足らずおろそかになってしまうのは「日本史B」の終わり、近現代史となる第一次世界大戦や第二次世界大戦付近となります。
大学入試において、「日本史B」での受験は可能です。
各大学が行う個別試験はもちろん、国公立大学入試に必要な共通テストにおいても「日本史B」を選択することができます。
そのため、大学入試を考えている場合、必ず「日本史B」を選択する必要があり、そのことから、大学入試を考慮したカリキュラムを組んでいる普通科では自然と「日本史B」を学ぶカリキュラムとなっています。
「日本史A」と「日本史B」の違い
同じ「日本史」でも単位数や学ぶ内容、大学入試に利用できるか、できないか、といった違いがある「日本史A」と「日本史B」。
単位数で比較した場合、「日本史A」は2単位。
「日本史B」は4単位で倍違ってきます。
また、学習範囲は、近現代史のみとなる「日本史A」に比べ「日本史B」は、原始時代から現代までと非常に広範囲です。
このことから、「日本史B」には、「日本史A」の学習範囲も含まれているということがわかります。
そのため、「日本史B」を選択すれば、おのずと「日本史A」の範囲も学んでいるということになります。
まとめ
以上が「日本史A」と「日本史B」の違いです。
特に注意が必要なのは、大学受験を行うのか、という点です。
それを踏まえ、「日本史A」で良いのか、それとも、「日本史B」を選択するのか決める必要があります。