この記事では、「沈黙は金 雄弁は銀」の意味を分かりやすく説明していきます。
「沈黙は金 雄弁は銀」とは?意味
この言葉には、説得力をもって力強く話すことは大切だが、黙っているときをわきまえて静かにしていることはもっと大事だ、という意味があります。
沈黙とは、だまりこむこと、口をきかないことです。
雄弁とは、説得力をもって力強く話すことです。
「沈黙は金 雄弁は銀」の概要
カーライルの「衣装哲学」の中の言葉です。
カーライルは英国の思想家・歴史家です。
ロマン主義の立場から、功利主義を批判しました。
「衣装哲学」の他に、「フランス革命史」「過去と現在」などの著書があります。
自分の意見を主張するために、説得力のある話し方をしなければならない、という考え方が存在します。
日本の場合は自分を控える傾向があるので、このような考えはあまり浸透していないかもしれませんが、海外ではこういった考えを持っていることが珍しくありません。
力強く話し、相手を納得させたり、相手に自分の考えを受け入れさせたりすることが大事だとされているのです。
たしかに、こういったことは厳しい社会を生き抜くためには大切でしょう。
しかし、沈黙はそれ以上に大事なことがあります。
べらべらとしゃべっていると、ときに余計なことを言ってしまうことがあります。
余計なことを言ったばかりに、事態を悪化させてしまうことは珍しくありません。
また、黙っていて欲しいこともあります。
そのため、黙っているべきときをわきまえて、静かにしていることは、説得力をもって力強く話すよりももっと大事です。
「沈黙は金 雄弁は銀」の言葉の使い方や使われ方
ことわざとして使用されます。
日常会話の中で頻繁に出てくる言葉ではありません。
都合が悪いことを言いたくないときに、この言葉が使われることがあります。
ことわざを出して、黙っていることはいいことだと言いたいのでしょう。
「沈黙は金」と「雄弁は銀」の順番を入れ替えて、「雄弁は銀 沈黙は金」ということもあります。
また、「沈黙は金」だけで使われることもあります。
しかし、「雄弁は銀」だけで使われることはありません。
銀よりも金の方が価値があり、大切なものだとされており、「沈黙は金」だけで使うことはあっても、「雄弁は銀」だけで使うことはないです。
「沈黙は金 雄弁は銀」の類語や言いかえ
「言わぬが花」が似たような意味を持っています。
このことわざには、口に出して言わない方が味わいがあり、具合が悪くなるようなこともない、といった意味があります。
べらべらとしゃべらず、黙っていた方がいいときもあるということです。
しゃべりすぎると、物事を行うのに差し支えが出ることがあります。
まとめ
この言葉はことわざです。
説得力をもって話すことは大切ですが、いつもそうとは限りません。
ときには何も言わずにいることも大切です。
その方が価値があることもあります。