この記事では、「発展」と「発達」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「発展」とは?
最初に「発展」(はってん)の意味をご説明致します。
「発展」とは、対象になる物事などが、どんどん広がり、次第に盛んになることです。
また、物事が進化していくことも表現できます。
「発達」とは?
次に「発達」(はったつ)の意味を解説していきます。
「発達」の方は、心身の成長を表したり、従来の機能などが、より進化を遂げ、性能などが向上し、それらの持つ力を十分に発揮していることを表しております。
また、規模などが拡大するときにも使えます。
「発展」と「発達」の違い
ここでは「発展」と「発達」の違いを取り上げてみましょう。
「発展」の方は、対象としていることが、広がりを見せて、勢いが凄いことです。
進化なども表現する際に使います。
「発達」の方は、精神や体などが成長し、完璧に機能することです。
また、持ち合わせている性能などが、更に進化して、その性能を存分に発揮することです。
規模の拡大をも表すときにも使われます。
「発展」と「発達」の使い方の違い
この項目において、「発展」と「発達」の使い方の違いを解説します。
「発展」を使うときは、対象にしていることが、進化して、広がりをみせて盛んなさまなどを表現するときに使います。
「発達」の場合は、心身の成長や、規模の拡大、性能などが改善されて、もっと良い性能を発揮するようになった場合などに使えるのです。
それぞれの使い方を書いてみます。
前者の使い方
「戦後、日本は目覚ましい復興と発展を遂げた国だ」
後者の使い方
「戦闘機の性能が発達した」
「発展」と「発達」の英語表記の違い
それでは「発展」と「発達」の英語表記の違いを取り上げます。
「発展」を英語表記に直すと、“development”になります。
そして、「発達」の場合も“development”です。
それぞれの例文を書きます。
前者の例文
“The momentum of China’s economic development does not stop”(中国の経済発展の勢いが止まらない)
後者の例文
“Puberty is a period of physical and mental development”(思春期は心身ともに、発達を遂げる時期です)
「発展」を使った例文
ここでは「発展」を使った例文を書いていきます。
・『ビジネスを発展させるには、志が同じ者の協力が必要だ』
・『些細な口論から、事件に発展してしまったようだ』
・『音楽における、音作りは日々発展をしている』
・『発展途上国を何とか支援していきたい』
・『発展させるには、いいアイデアが必要不可欠なのだ』
「発達」を使った例文
最後に「発達」を使った例文を書きます。
・『息子は精神が発達したようだ。僕なんかより、大人になってしまった』
・『文化が発達しているようです』
・『金融機関の機能も、日進月歩で発達を見せている』
・『航空機と空母が同時期に発達したので、機動部隊というのが誕生した』
・『心身の発達は、親にしてみると、嬉しいものである』
まとめ
まとめとして、「発展」とは、対象の物事が、勢いがついて広がり、もっと進化していくさまです。
「発達」とは、心身の成長や規模が大きくなっていくことになります。
また、従来の機能が改良され、より良い性能が発揮されることなども表現できるのです。