この記事では、「散歩」と「徘徊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「散歩」とは?
「散歩」は目的意識を持たず、周囲を散策する行為です。
目的意識を持ち、周囲を歩く場合、散策や探検という言葉を使用し、目的があることを述べます。
「散歩」の使い方
「散歩」は気晴らしなどで周囲をふらつく際、「散歩」と称し、外に外出し周囲をうろつきます。
この時、周囲をうろつく時間が長くなればなるほど、「散歩」は「散歩」ではなくなり、「徘徊」という言葉に置き換わります。
つまり、散歩は、目的意識を持たないが、第3者が返ってこないことを心配に思うと、個人の自由な「散歩」という行為は成立しなくなり、「徘徊」となるのです。
「徘徊」とは?
「徘徊」は目的を持たずに周囲を長時間移動したりうろうろする行為です。
「散歩」と同じように見えますが、「散歩」は長時間外をうろうろする行為ではないため、長時間外をうろつき、自宅に帰ってこれなくなると、「徘徊」という言葉に置き換わります。
つまり、「徘徊」はもはや、個人が返るすべを失いさまよう様です。
そのため、「徘徊」が始まると第3者が対象となる人物を迎えに行く必要性が生まれるのです。
「徘徊」の使い方
「徘徊」という言葉の使い方は、主に対象となる人物が自宅など元の住む場所に帰ることができなくなった状態に対し、「徘徊」という言葉を使用します。
この時、「徘徊」をしている人物はもはや、どこに帰るべきかを判断できなくなっていることが多く、そうした人物は「徘徊者」と呼びます。
「散歩」と「徘徊」の違い
「散歩」は対象となる人物が目的意識を持たないがまだ、自宅に帰るなどを可能としています。
ですが、徘徊は、もはや、自宅など自分が返るべき場所を理解できない環境下にあり、うろうろとしてしまうため、違いは、長時間目的を持たずにうろつくかそうではないかです。
「散歩」の例文
・『今回は、こっちのほうに散歩してみるか』
この例は、目的を持たないが一応場所を指定して、散策する場所を決めているという例です。
「散歩」は目的を持たずに散策することにあり、対象となる人物は帰るべき場所を知っていることも「散歩」という文字から推測できます。
「徘徊」の例文
・『○○さんが帰ってきません、徘徊している可能性が高いです』
この例では、○○という人物が、どこかに行ってしまい、帰るべき場所を認識できないでいるという例です。
徘徊は、帰るべき場所が認識できない場合、用いることができ、この場合、○○という人物が帰るべき場所の認識をできないものとします。
まとめ
「散歩」と「徘徊」の違いですが、散策に赴く人物が帰るべき場所を認識しているか、していないかという違いがあります。
「徘徊」は、帰るべき場所が認識できなくなることで、「徘徊」を繰り返す人物は「徘徊者」と呼び、帰るべき場所を認識できなくなった人物としますので、「散歩」の方がまだ帰るべき場所を認識できており、あくまで暇つぶしなどで散策をしているに過ぎないです。